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60にして耳順う(したがう)
60歳といえば一般的に還暦。干支の一巡が5回あったという事、昔で言えばここまで生きることさえ大変なことであったろうと思われる。今の日本だってつい最近まで人生50年と言われたわけだからその昔であればどんなに長寿であったことだろうか。 60にして耳順うは2600年前の中国・孔子の言葉の一つ。想像に難いけどどんな社会だったのでしょうか。実はこれに続く言葉が「70にして心の欲するところに従えども矩を越えず」という言葉があったところを見ると60歳という年齢は有り得た年齢だったのでしょうか。 耳順うは人が言う事を素直、従順に聞けるようになったということのようです。私どもは子どもの時こそ素直に人の話を聞けるように思いますが、子どもの時はただ物事の多くを知らない、つまり白紙の状態ですのでそれは素直というのではなく只、単に受け入れていた、興味を持って聞いていた、大人の言うことだから何となく聞いていただけのようにおもわれます。 人の言うことにチャンとした理解や咀嚼をしながら素直に受け入れることの出来る状態には60歳になって始めてなれたと孔子は弟子たちに言われたようです。 人の目を見て、聞き上手になれて話を旨く引き出せて。そんな境地に私どもはいつになったらなれるのでしょうか、もしかしたら死ぬまでなれないかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.29 16:03:29
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