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「謙虚でいたい、謙虚でいたい!!」
「素直な心からは謙虚さが生み出され、謙虚さから人の話に耳を傾けるという姿勢が現れてくる」。松下幸之助さんの言葉です。 年を重ねたから偉いわけでもなく、世界一だから人間として素晴らしいわけでもなく、社長だから社員より抜け出た才能を持っているわけでも、親だから子供より高邁であるわけでもありません。 私もそうですが人より幾らか何らかの能力が秀でている、知識が長けている、財産や地位に恵まれているとしたらつい誇らしげで人間的にも優位に立っているかの如き錯覚に陥るものです。 私のようについ肝っ玉の小さい者にしたらそれはもう天下を取ったような勢いになってしまいます。 今のところそんな能力を持ち合わせていないからいいのですが。 片や人間って人より優れていると実感すると如何にも自分の本来の姿がそうなんだと思い込み勝ちですよね。 実はそうではなくて家族や社員や知人友人の支えやチャンス、そんな土台の上に立っていることを忘れてしまうものです。 「謙虚でいたい、謙虚でいたい!!」と心の中で叫んでいて丁度いいくらいのようです。 社会の中には社会的な地位も色んな才能も持ち合わせていながら、訳隔てなく、謙虚に、つましく接していただける方がおられます。 そんな方々はどのようにしてそんな姿になってられるのでしょうか。 中には全く頓着のない方もおられますよね、簡単に言えばお構いなしとか人の目など気にならないという人。 でも一般的にはそうではありません。 こんな文章に出会いました。 ********* 『ある地区で講演し、その二次会の居酒屋で。その中に、65才くらいの占い師の男性がいた。 私の講演を聞くのは二度目だという彼は、 「○○さん、最後に勝つのは駿馬ではなく駄馬だ、というあの話、私も基本的に賛成だ」 「○○さん、人は長所でつまずくんだ。短所でつまずく人は滅多にない。なぜなら短所の方はそれを自覚しているから用心する。だが、長所の方は、それで自分がつまずくなど思いもよらないからそれを伸ばそう、変えようとしない。それが失敗につながるんだ」という。 なるほど、一理ある。 たとえば話し上手。話術が巧みな人は話術の才能でのし上がっていくが、慢心すると、その話術で墓穴を掘る。 イケメン俳優はイケメンを鼻にかけて失敗し、営業力に自信をもっている社長は自分の営業力の強さ故に社員に強い営業部隊を作ることができないで失敗する。 ではどうすればよいのだろう。長所が失敗につながりやすいのなら、長所をなくせ!という議論なのだろうか? そのあたりを占い師の彼に尋ねてみると、 「だから人は謙虚でないとダメなんだ」と。 表面的な謙虚さだけではダメで、本当に心の底から「いいえ、まだまだです」という気持ちがなければならず、それには高い理想が必要だと。 高い理想があれば今の自分の才能や実績に慢心しているヒマはない。 先日の日曜日、カンヌでグランプリをとり、白鵬が横綱取りをほぼ成功させ、牝馬が64年ぶりにダービーを獲った。 彼ら彼女らは目標を達成したわけだが、おそらくゆうべは勝利の美酒に酔いしれたことだろう。 立ち上がれなくなるまで飲んで騒いで構わないだろう。 それほどの快挙なのだから。 だが、酔いからさめるとき、次の目標を定めてチャレンジャーになることができれば、謙虚さは自ずと備わるはずだ。 四年に一度の五輪大会に随行する各国のメンタルコーチが一番難しい仕事は、敗れた選手のフォローではなく金メダルを取った選手のフォローだという。 酔いしれて、やがて燃えつきるからだと。 まとめ・・・謙虚さは力だ。 人は長所でつまずく。だから、今の長所なんてまだ長所とは言えないと思えるほどの高い理想をもって、謙虚でいられるようにしよう。』 ********** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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