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父親になれないお父さん
こんな体験談を聞かせて頂きました。 形は違っても世のお父さんの中には似たような体験をされている方々がおられるのではないでしょうか。 子供は大好きなんだけど、どうも壁が存在する。 抱いてあげたいのだけれどもどうしても子供が抱けない。 手をつないで歩いてみたいのだけれどもどうしても手がつなげない。 その方は若い頃から大型の船舶、或いは巨大タンカーの船員を長い年月に亘って体験をされました。 一年のうち、ご自宅にいるのは連続した3ヶ月だけだそうです。 それ以外の年月は世界中の港という港は殆ど行きつくすほど航海の連続だったようです。 大きくなった子供や奥様にとっては「口やかましい亭主は元気で留守であればいい」ではありませんがそんな一面もないではありませんよね。 でも子供の小さい頃、成長著しい頃を思い起こすと判りますが、 赤ん坊の顔を見て次会うときはもう歩いている、 歩き始めたときに会った子供は言葉を喋り始めている、 次にあったときには保育園へ行き始めたいる、 ・ ・ 何時も身近にいない人間なんて幼い子供にとっては他人と同じですよね。 幾らか慣れたときにはまた一年に近いほど離れてしまう。 その方は子供をしっかり抱きとめられない自分にもどかしさを感じたといいます。 子供のほうも抱いて欲しいと思うのでしょうか、自分の周りをぐるぐる回るしぐさをするといいます。 親子ともどもにそんな思いに駆られながら約20年間、船員を続けられたと言っておられました。 その後は奥様とも離婚をされ、どうも子供さんはご自身が引き取っておられるとのこと。 その付近は不思議ですよね。 子供と馴染まなかった父親、父親の胸に直に飛び込めない子供たち。両親が離婚したら母親のところに行かず父親と共に生活をする。 それは母親の性格や離婚の原因が明確でもありませんので判りませんが或いはそうなる必然性があったのかも知れませんしね。 ご自身の父親もやはりそのような勤務状態の船乗りだったようで父親からは決して「船乗りにはなるな」と言われてたようです。自分が経験してみると父親が言っていた事が良く理解できるとのことでした。 今は船員をやめて新しい奥様を迎えられて、起業をされ事業も確立をされておられます。 私も相手は子供ではありませんが似たような思いが今でも駆けずり回っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.12 07:24:51
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