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桜は恐ろしい!!
関東地方では今が一番の見頃となっている桜。 福岡では、満開を越えてそろそろ葉桜になりつつある木、まだ満開状態の木、交錯している状態です。 私どもが桜、さくらと言っている染井吉野を調べてみました。 『「染井」とは、江戸時代の江戸染井村のことで、今の東京都豊島区巣鴨や駒込あたりの旧地名です。当時は植木屋が多くあったようです。その植木屋から幕末に「吉野桜」として出された品種と言われています。 木の生長が早く花も良くつくので、観賞用として全国的に広がり、藤野寄命氏が「吉野桜」という名称では大和の吉野山の山桜と混同してしまうと、1900年に「染井吉野」と名付けたと言われております。 ソメイヨシノは、生長が早く花も良く付くのですが、寿命は短い方です。オオシマザクラ(大島桜)とエドヒガン(江戸彼岸)の雑種と言われています。』 昔は今ほど桜が重宝されていたのでもなさそうですね。 昔の歌には梅が繁く出てきますよね。 そこで桜に浮かれてばかりではなかったようです。 (今朝のNHKラジオ放送から教えて頂きました) 『桜の森の満開の下』・坂口安吾著(明治39年10月20日~昭和30年2月17日 小説家・エッセイスト)の小説の一節です。 『桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子(だんご)をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。 なぜ嘘かと申しますと、桜の花の下へ人がより集って酔っ払ってゲロを吐いて喧嘩(けんか)して、これは江戸時代からの話で、大昔は桜の花の下は怖しいと思っても、絶景だなどとは誰も思いませんでした。 近頃は桜の花の下といえば人間がより集って酒をのんで喧嘩していますから陽気でにぎやかだと思いこんでいますが、桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になりますので、 能にも、さる母親が愛児を人さらいにさらわれて子供を探して発狂して桜の花の満開の林の下へ来かかり見渡す花びらの陰に子供の幻を描いて狂い死して花びらに埋まってしまう(このところ小生の蛇足(だそく))という話もあり、桜の林の花の下に人の姿がなければ怖しいばかりです。』 と言うふうに続きます、恐ろしい話が。 桜の下では気が狂う、できるだけ避けて通る・・・・・ 浮かれてばかりではいけないよとの戒めでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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