カテゴリ:本・テレビ等
「一番好きなSF作品は?」とか、「一番好きなSF作家は?」とか言われても、非常に困る。
好きな作品も作家もたくさんありすぎて、一番なんて決められない。 それは誰でもそうだと思うけど。 あえて選ぶとして、一時期(20年程前?)は クリフォード・D・シマックの「子鬼の居留地」と言っていた。 そのときは本当にシマックが好きで、「牧歌的」と言われていたその作風が大好きだった。 生きとし生けるもの全て(それこそ無機物にいたるまで!)に対する愛情が、全ての作品に感じられる。 それから、少しだけ哀しさも。 この哀しさがあるから、シマックの作品が大好きだった。 あー、こうやって書いてるとまた読みたくなってきた。 「都市」とか「中継ステーション」とか、外れは無いって感じですよ、ホント。 もっとも、最近の作品(あったとして)は、ぜんぜん知らないけど。 いまなら、何を選ぶか。 昔の作品ばっかりだけど(新作とか全然読んでないし)、 ゼラズニィの「光の王」。 主人公は仏陀なんだけど、ブラフマンやカーリーといったオリエンタルな神話のキャラクターが入り乱れて、独特の神話世界を作り出している。 とにかく、自分の好きな 「かっこいい」 作品になっている。 いかにもゼラズニィらしい、「哲学」もきちんと書かれていて、いろんな方向から楽しめる。 ちょっと分厚いけど、読み出したら止まらないくらい面白い作品。 自分は、あんまり同じ作品を読み返すことはしないんだけど、 これはもう、四回くらいは読み返してると思う。 こういうSFって、最近はあんまりなさそう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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