カテゴリ:本・テレビ等
出版社で辞書を作るという、地味に思える仕事を取り上げて書かれた作品。 色んな出版社の色んな辞書がある中で、どうやってこれらの辞書が作られていくのか、地味に思える辞書が、実は出版社の底力を見極めることが出来るほどの多大な時間と労力を費やされて世に出されているという興味深い裏側も見ることが出来たりする。 とは言ってもそんなマジメ一本の作品でもなく、やっぱり三浦さんなんで、最高に面白い愛すべきキャラクターが山盛り出てくる。 辞書の話だけじゃなく、人物のストーリーもしっかりと作られているので、硬軟織り交ぜてしっかりと楽しむことができる。 それにしてもホント、三浦さんは抜群のセンスだね。 とりあえず、ちょっとしたやり取りや表現が面白い。 頭の方に出てくる、怪しいカップ麺「ヌッポロ一番」は笑いました。 作り方の手順の怪しい日本語なんかは「あるある~!」って感じで、よくこういうところに着目するよなーと感心しちゃった。 で、最後にはしっかりと泣かされまして、こうくる流れはわかっているのに泣かされてしまうという・・・ まあ、個人的な不満としては、もっと掘り下げて欲しかったキャラクターもいたりするんだけど、バランスを考えるとしようがないねってことで。 いつもながら、単発で終わるのがもったいないくらいの作品。 ホントにいいお話でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 26, 2012 06:15:42 PM
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