2018/08/17(金)15:31
ランクル70の整備 リヤブレーキカップキットの交換
せっかくタープも張ったことだし、ランクルの整備を行った。
日蔭があると、多少やる気も起こるというものだ。
タープにすっぽりと入るランクル。
車全体というわけにはいかないが、今回はリヤがメインなのでこれで十分だ。
相変わらず重たい車で、リジッドラックをかますだけで汗だくになる。
前にリヤカップを交換したのはいつだ?
ランクルがウチに来てから一回しかやっていないので、3年前くらいかな?
走行した距離を考えるとまだ交換しなくてもいいくらいだが・・・。
ドラムを外す。
シューはまだまだ残量は十分。
もちろん、ブレーキオイルの滲みもない。
この程度の汚れは全然、きれいな方かな。
カバーの内側にも漏れは見当たらない。
外まで滲んでいなくても、内部に溜まっていることもある。
その状態なら限界ギリギリなのだが、まだ余裕があったようだ。
シリンダーを抜いてカップキットを交換する。
技術的には簡単な作業なのだが、ランクルの場合、難易度は高いのだ(自分にとっては)。
ブレーキシリンダーに装着されているカップ(ゴムパーツ)を交換するだけなのだが、非常にはめにくい。と言うか、めちゃくちゃ固いのである。モーレツな力が必要なのだ。
右のシリンダーに左のカップを装着するのだが、このカップの径にたいしてシリンダーの径の大きい事!!最初見た時、部品を間違えられたと思ったくらいだ。
当然のことながら、倍ぐらいの大きさのシリンダーにはめ込むには、思い切り伸ばさなければならないが、このカップがまた硬いのである。指を穴に引っ掛けて伸ばそうとするのだが、一気に力をかけないと途中で止まってしまい、まず無理。
指は痛いし、握力は無くなって来るし・・・。
カップをハメるためのカップロケットという特殊ツールがあれば楽なんだがなぁ。
普通の乗用車だと、こんなの30秒で終わる作業なのに、一か所30分以上時間がかかってしまった。
指には血がにじむし指先の痺れは数日とれなかった。
toolsisland 7pcs カップロケット セット TH528
次回、数年後の交換作業は出来る気がしない。
握力と指先を鍛えておかないとアカンな。ハァ・・・。
カップ交換さえ終われば後は楽ちん。
リターンスプリングもなかなか硬いが、こうやってシューを絞めつけておけばかなりやりやすい。
シューの調整を行ってドラムをハメる。
それからブレーキオイルの交換とエア抜きだ。
ワンマンブリーダー(自作)があれば一人で出来る。
100均で買った適当な容器とシリコンチューブ(ネットで購入)、ワンウェイバルブはワイパーのウォッシャーの物を再利用している。
ワールドツール アストロプロダクツ ワンマンブリーダータンク 2007000003442
これはついでに行ったクラッチレリーズのエア抜きの写真だが、こういう感じでつないでブリーダーのバルブを開けてからペダルを踏めばオイルが出てくるので、リザーバータンクにつぎ足しながら行えばオイル交換とエア抜きが完了する。
今回の作業で500cc程度のオイルを使用した。
そんなに汚れてもいなかったようだ。
Seiken/制研/BRAKE FLUID/ブレーキフルード 【ブレーキオイル】BF-3/DOT-3/1リットル
最近はディーラーでもそんなに頻繁にリヤカップの交換をしないようだ。
こちらから頼んでも「まだ大丈夫です」と言われてやってもらえないこともあるくらいなので、ホントに大丈夫?とこっちが心配するくらいである。
それにしても疲れたなぁ。
こんな何でもない整備でもこれだけ疲れるって・・・、相変わらずストレスの溜まる車だぜ!!