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今回はもしかしてあまり関係ないかもしれないけど
実は関係ある事について。 今回の著作権法改正案の問題が出てからよく行くライター の津田大介氏のブログで紹介されていたものなんだけど スタンフォード大学のローレンス・レッシグ教授の 講演をフラッシュで日本語の字幕を付けたものを 視聴してみた。 このレッシグ教授という人はここに簡単な紹介文があるけど 要するに「サイバー法の大家」らしい。そんな人の講演 なんだけど、多少難しい所はあるものの、私には面白い ものだった。 彼にとって最新作になる著作「free culture」の内容を 簡潔にまとめているものなんだけど、完全なアジテー ション演説でもあるので一応注意は必要だ。(でも 私はこの人の思想は共鳴する。これまで出ている著作 買わないといけないな。) この講演で気になったのは、やたら「Sonny Bono」って 固有名詞が登場するんだけど、最初は別人かと思って いたけど、調べてみたらあの「ソニー&シェール」の ソニー・ボノだった。 ソニー・ボノについては私も「ヘアスプレー」の時 取り上げているんだけど、’90年代から政界に 進出して、最終的には下院議員まで勤めた事は 知っていた。でも米の著作権界ではこの人は 「ミッキーマウス法」と言われた著作権の延長を 求めた法案の象徴的な人物として 死後も有名な人物だった。(法案の名称は 『The Sonny Bono Copyright Term Extension Act』) レッシグ教授はこの著作権の拡大法案に反対していて この法案の裁判にも関わったらしいけど負けてしまった。つまり レッシグ教授にとっては、ソニー・ボノは不倶戴天の敵 という事なんだろうと思う。(レッシグ教授の日本語で 読めるブログにはこんな事書いている。) ソニー・ボノは’98年に事故で亡くなるけど、同じ 選挙区から現在でも妻のメリー・ボノが下院議員として 活動していて、彼女も著作権保護の立場から活動 しているらしい。また一時期はあの今回の騒動で すっかり悪名高くなったRIAAの次期会長になるという 噂もあったらしい。(しかしこの記事翻訳間違っているな。) しかしあのソニー・ボノがねえ。とんでもない物 残してくれたものだなあ。「ヘアスプレー」でも イヤミな役だったけど、リアルでイヤミな人物だとは 知らなかった。米ではこの法案に反対する動きが かなりあったみたいだけど、その現状については レッシグ教授のこのインタビューが参考になる。 今回の日本での問題に本質的には関係ないけど、今回の 改正法が米の著作権に対する保護の思想が日本にも やって来たと考えてみれば、海の向こうの話だと暢気に 構える事も出来なくなるかもねえ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年05月16日 23時16分19秒
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