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カテゴリ:洋楽
レイ・チャールズが亡くなって、ここの話題もこれから
レイさん絡みのネタをいくつか書いてみたいと思う。 まず最初に取り上げるのは「A Song For You」 日本で一番有名なのはカーペンターズのバージョンだろう けど、作者のレオン・ラッセルのダミ声ボーカルの バージョンも素晴らしい。アルバム「レオン・ラッセル」 の冒頭の曲がこれ。殆どピアノだけのバックで歌い上げる パラードだ。 ヒットチャート上ではアンディ・ウィリアムスのバージョン のみがチャート・インしているけど(’71年 82位)カバー は多く、ビング・クロスビー&ローズマリー・クルーニー カーメン・マクレエ、ペギー・リーなどのジャズ畑の人 から、ルー・ロウルズ、テンプテーションズ、ベティ ライト、ダニー・ハザウェイなどのソウル系の人など 様々のカバー曲が存在する。 本題のレイ・チャールズも’93年の「My World」でカバー した。久しぶりに力を入れた新録作で、この曲はR&B チャートでもヒットした。 元々この曲の作者のレオン・ラッセルは、レイ・チャールズ の大のファンで、この曲ははっきりと「似せて書いた」 と広言していた。私はレイのバージョンが出たときその 話を知っていたので、これはレオンにとって嬉しいカバー だろうと思ったものだ。 レイのバージョンも素晴らしい出来だった。元々似せて 作られた曲だったという事もあるけど、あのピアノの 冒頭のフレーズはそのままに、ストリングスも利いている し、何しろボーカルが全く衰えがない。今でも「ソング フォー・ユー」の一番好きなバージョンはレイのバージョン だ。(なお2番はレオン、3番はテンプテーションズだ。) この曲の歌詞はなかなか感動的な話だけど、私はレイが この曲のカバーを出したという事で、「もしかしてこれで スタジオ新録作ラストでは?」と思ったけど、その後も 新録を出したのでその心配は杞憂に終わった。でも 例えば和田アキ子とかは今でも「この曲は引退の時まで 歌わない」とこだわりを持っている。いい話だ。 (和田さんもレイの死に対してコメントしていたなあ。) しかしレオンといえば、ジョー・コッカーとのつながり も有名だけど、このコッカーも「ソング・フォー ユー」をカバーしている。しかしコッカーは「マッドドック &イングリッシュメン」のツアーでは殆どお金が貰えな かったらしいけど、そんな因縁あるレオンの曲よく 取り上げたものだ。そういえば’80年代に「アンチェイン マイ・ハート」をカバーしていた事もあったなあ。 サックスにクラレンス・クレモンスが参加していて、プロ デュースはダン・ハートマンという作品だったけど 惜しくもあまり売れなかったのは残念だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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