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カテゴリ:ジャガー
自分のメルマガでもあまり取り上げないように、私は
ヘヴィメタがあまり好きではない。 何と言うか、あの「様式」があまり好きではない。中には いい曲や愛すべきアーティストもいるのだけど、今は殆ど 聴く事はない。 とはいえ、この「様式」を茶化した物は非常に好きだった りする。例えば映画「ウェインズ・ワールド」とか、今回 取り上げるドレッド・ツェッペリンとか。 今年米でドレッド・ツェッペリンのベストが発売される らしい。 しかしこのバンドが始めて登場した時の衝撃は個人的に 結構あった。 なにせレッド・ツェッペリンのカバー・バンドなのだが ZEPの曲をレゲエ風にアレンジして、ヴォーカルがエル ヴィスのそっくりさんという布陣である。変なもの好き の私が飛びつくのもあたりまえである。 なかなか芸の細かい人達で、例えば「Black Dog」のカバー とか最初のイントロで「トワイライト・ゾーン」のテーマ が出てきたり、犬つながりでエルヴィスの「ハウンド ドック」をつなげてみたり、聴いていて面白い。 しかしさすがに同じネタでは飽きたのか、3枚目のアルバム では’70年代の有名ディスコ曲のカバーばかりしていたり する。この時エルヴィスのそっくりさんのボーカリスト も変わった筈だ。(ちなみに名前はエド・ツェッペリンと いう人) しかしこの人達まだ現役なんだよな。公式サイト少し 覗いてみたらドラマーが覆面被っていたり、なかなか バカなので素晴らしい。次なるネタを楽しみにしよう。 で、このドレッド・ツェッペリンの事を調べていたら 同じようなコンセプトのCDを思い出したのだった。 それはパット・ブーンのCDである。 パット・ブーンといえば’50年代にエルヴィスと同じ くらい人気のあったアイドルで、日本でも結構人気 があって、「砂に書いたラブレター」なんて今でも よくカラオケに入っていたりする人だ。 この人が’97年に発売したCDに「In a Metal Mood」というのがあって、これが ヘヴィメタルやハードロックの名曲ばかりカバーしたと いう珍品。 しかしさすがにそのままカバーしていなくて、基本的には ビックバンド風のジャズに殆どの曲がアレンジされている。 曲はリンク先を見ればわかるけど、思ったよりちゃんと 作られていて、特に「天国の階段」のアレンジなんて かなり気に入った。 このアルバムのプロデュースはマイケル・ロイド。パット の娘のデビー・ブーンの「恋するデビー」をプロデュース したのが一番有名な仕事で、結構ベテランだけど今でも パット・ブーンとつながりがあるんだね。なおこのアルバム リッチー・ブラックモアやロニー・ジェイムス・ディオ とかドウジール・ザッパとか無駄に豪華なゲストがいかにも オヤジ趣味という感じで笑える。 なおこのCD日本盤も出ていたけど、邦題が「メタルバカ 一代!!!」というものだった。なんだそりゃ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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