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カテゴリ:洋楽
ボビー・ウーマックといえばスライ&ファミリー・ストーンの
名盤「There's A Riot Goin' On」に深く関わっていた事でも 有名だけど、'80年代のボビーのアルバムにスライをゲストで 呼んだ事がある。 '87年に発売された「Last Soul Man」というアルバムに収録されて いる「When The Weekend Comes」という曲で、ゲストボーカルで スライが参加している。 この曲ボビーの前作にあたる「Womagic」にも収録されている。どうも ボビーは「Womagic」でのチップス・モーマンのプロデュースが 気に入らなかったみたいで、「Last Soul Man」で4曲も「Womagic」 収録の曲を再録している。「When The Weekend Comes」もその再録曲 の1つだ。 私このボビーの2作持っているので、聞き比べができるのだけど、再録 版はどれもシンセ中心のアレンジで、出来は良くない。オリジナル バージョンはアレンジも地味で、ボビーの歌声ももう一息なのだけど そういう欠点があれどまだオリジナルバージョンの方が無理がない。 どうもこの人時流に合わせようと無理してしまう癖があるけど、そういう 面も憎めない所がある。 でも「When The Weekend Comes」だけは出来が良くなっている。この曲 ボビー得意のロック寄りの楽曲で、アコギがなかなかかっこいいのだけど スライもなかなか頑張って歌っている。 この時期スライはカムバック作を録音予定だった。'80年代中期にスライ &ファミリー・ストーンの作品がCD化された時に再評価の機運が高まって それではと米A&Mレコードがスライと契約し、カムバック作を発表する と発表。手始めとしてスライの影響の強いジェシー・ジョンソンの 「Crazay」('86年 米53位)にゲストで参加して、その後シングルで 「Eek-a-Bo-Static」という曲を発表。この曲は映画「ソウル・マン」の サウンドトラックにも収録された。 ところがカムバック話はここで終了となる。スライ側に色々問題(クスリ での逮捕など)あったのが原因みたいだけど、どうしてアルバム録音にまで 行かなかったのか私も未だに詳しくは知らない。ただ「Eek-a-Bo-Static」 という曲。はっきりいって出来は最悪。シンセなどのテクノロジーを使って いて、これも彼の友人であるジョージ・クリントンの作風を彷彿とさせる が、とてもカムバック作として世に出せるような曲ではないと思う。 ボビーもヤク中でかなりヤバい状態になったらしいけど、この人は クルセイダーズにボーカルで参加したのが復活のきっかけだったらしい スライもこういうきっかけがあれば今でも活動していたかもしれない けど、チャンスはあったのにそれを生かせなかったのだから仕方ない。 とはいえカムバック話をリアルタイムで聞いた時はかなり期待したん だけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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