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カテゴリ:洋楽
少し前にSpinnersの曲について書いたけど、Spinnersがヒット作を
連発するよになったのはアトランティック移籍後、トム・ベルの プロデュースのうえ、ボーカリストをフィリップ・ウィンに変えて 以降になる。 その第一弾のシングルが「I'll Be Around」なのだけど、バラードが 得意だったトム・ベルの曲にしてはアップテンポな曲。でもメロディ とボーカルはスイートな素晴らしい曲だ。 フィリップ・ウィンの声がとにかく大好きな私なので、この曲の彼の ボーカルの上手さに痺れるのだけど、イントロのギターの音色、間奏 のストリングスとツボを抑えたアレンジも聴き所だ。しかし全然コーラス グループのための曲じゃないこの曲にSpinnersのメンバーの心境は どうだったのだろうか? しかし有名曲なのだけど、思ったよりカバーされていない曲で、去年 発売されたダリル・ホール&ジョン・オーツのカバー曲中心の 「アワ・カインド・オブ・ソウル」の中でカバーされているのが目立つ ぐらいで、後はSpinnersのメンバーも参加したRappin' 4 Tayの作品 などいくつかあるけどどれも大したものでではない。 ホール&オーツのバージョンは、ダリル・ホールが歌っていて、彼には 珍しく抑え美味のボーカルだけど、私はジョン・オーツに歌って欲しかった。 しかし今の彼らの写真みたら、ダリルは髭生やしていて、オーツは髭 剃っているんだね。なんかおかしい。(なお彼らの『I'll Be Around』は WINAMP公式サイトなどで視聴できる。) 元のアレンジが完璧すぎてカバーするのが難しい曲なのかもしれない けど、中にはこの曲を堂々とデビュー・シングルとして発売した グループもいて、彼らの曲のおかげで私はこの曲を知る事が出来た のだけど、それがWhat Is This というグループだった。 レッド・ホット・チリ・ペッパーの元メンバーが2人在籍していた という事でのみ今は語られるグループだけど、トッド・ラングレン がプロデュースしたデビュー盤にこの曲が入ってるのは多分 トッドがシングル向きだと判断して入れたのだろうと思っている。 彼らのバージョンもオリジナルに忠実なカバーで、バンドなので ストリングスは入っていないけど、まるでバンドの練習用といった 感じの出来。とはいえちゃんとチャートイン('85年 米62位)したのは この曲がこの時代に忘れかけられていたからだろう。 このバンドアルバム2枚で解散しているけど、2枚目のアルバムは 私も見たことも聴いた事もない。一枚目も日本未発売で、トッド のプロデュースという事もあってか渋谷陽一も自分のラジオで オンエアしていたけど、『I'll Be Around』以外はレッチリよりも アバンギャルドな出来の曲が多く、'80年代のオルタナ勢の一角 として忘れ難いバンドだ。でも現在では全く廃盤状態なのが 惜しい。何処か再発してくれないかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年04月03日 02時09分27秒
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