教育コンサルタント今道久惠の幸せ日記

春に運動会を計画している小中学校も年々増えているようですね。
昨日、個人セッションでお逢いした、Ｈちゃんの学校も来月運動会なのだそう。

愛に溢れるお母様と御家族に囲まれて、伸び伸びと育った天使のような
可愛らしい女の子、Ｈちゃんの夢は・・・

「運動会の徒競争で、最後まで走りぬきたい」

でした。

「小学校生活最後の運動会、ゴールテープを一度は切らせてあげたい」

とおっしゃる、お母様のお話を伺い
御家族で同じ目標をお持ちであることをじました。

ピストルがなり、会場の声援が空高く響くと。。。
急に足がすくんで動けなくなってしまうだそうです。

「ガンバレ！」「ハシレ~」「イケ！」

と、応援してくれる保護者の声が、大きければ大きいほど
頭の中が、いっぱいになって、パニックをおこすのだとか。

テーマは、徒競争のタイムをあげることではなく

「歓声のなかを心地よく駆け抜ける」

ことにありました。


授業中なら普通に走りまわることができると伺い
お部屋にある遊び道具の中から、色々なアクティビティを体験してもらい
「今、出来ていること」と「これから成し遂げて行くこと」を明確化しました。

正中線領域のエクササイズでは、五感の優位性
特に、視覚と聴覚についてづきがえられたようで
お母様も大きな変化に驚いていらっしゃいました。

これからは、「無理やり努力して勉強する」スタイルから
「喜びとともに楽に勉強する」学習スタイルへと変わられることでしょう。

関節や筋肉の柔軟性については、今後のテーマとなりそうです。
次回は、原始反射の統合などを含めて、もう少し肉体にアプローチして
いきたいと思っています。

テーマは、体を動かすことなのに、なぜ学習スタイルと関わりがあるの？
と疑問を持たれるかたも、多いことと思います。私も、思考と肉体の関わりに
ついては、ブレインジムを学ぶ過程で、気づきを得たので、その解決のヒントに
なればと思い、少し書いておきます。

学校教育では、「知育・徳育・体育」というように
「学習・精神・肉体」のランスがとれた児童の成長を目標としています。
授業では、それぞれ単元をわけて、時間割を組みますね。

ブレインジムのエクササイズにも、「思考・感情・感覚」の活性化を
支援する動きが２６種類あり、学習の場で困難を抱える生徒達の応援となっています。

ただ、１つ違う点は、その提供のしかたです。

授業では、徒競争やダンスは体育の時間に、道徳教育は学活や道徳の時間にと
教科をわけて指導されますが、ブレインジムは、どの教科・どのテーマであっても
同じ運動を同じ時間に提供することができます。

「統合学習」や「全脳学習」ともよばれ、思考・感情・感覚の統合を支援します。
一流アスリートのメンタルバランスを整えることが成績に繋がることからみても
肉体と精神の深い関わりが伺えます。

心技体、それぞれを切り離して考えるのではなく
有意義な日常生活を営むための一連の動きとして
「運動から学習する」という素晴らしさとバランス感覚を
多くのかたに知っていただきたいと思うのです。

極度の緊張感や不安感によるパニック状態
サバイバルシステムが長期間はたらくとにより
肉体は悲鳴をあげ思考回路をストップさせてしまいます。

特に、足関節からふくらはぎには、硬さが残ることが多いようです。
Ｈちゃんのように聴覚過敏で、過緊張や低緊張のある子ども達には
楽しく動くことを通じて、本来のあるべき姿勢に気づき
自分が望む快適な生活を手にして欲しいと思います。

Ｈちゃん！大丈夫だよ、ゴールまで走れるよ！！
と大きなエールを贈りたいと思います。ブレインジムとともに