|
テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:留学
イギリスに7年滞在しました。時代は90年代。一時帰国は2年に1回。
自費留学から始まったイギリス生活、日本人男性という立場はなかなか厳しかったです。日本人女性は欧米の人から見るとプラスのイメージが多く、結構もてはやされます。でも男性は逆にマイナスのイメージが多く、冷たくあしらわれる事がありました。男尊女卑のイメージ、働きすぎで人間らしい生活をしてないとか、私のように自費留学だと日系企業の駐在員のように会社の後ろ盾もありませんから、イギリス人にずばずば日本に対するマイナスなコメントをもらうこともあります。 なので一生懸命勉強して良い成績を残すとか、何とか認めさせてやろうなどと考え頑張りました。英語に不自由がなくなってもイギリス社会に完全に溶け込むことは出来ませんから、かなりストレスが溜まります。おまけに一時帰国は2年おきなので日本に帰って一息つく事もままならない状態が続きました。 こうゆう状態が続くとどうなるかというと、心の中で遠い日本がだんだん美化されてきます。食べ物は美味しくて、日本人はみんな親切で、きれいで住み易くて素晴らしい所だと。でも帰国してしばらくすれば、日本だってイギリスとは違ったところで嫌な事もあれば、意地悪な人もいるし、結局どこの国に行っても一長一短だということにすぐに気付きます。 おそらく海外生活で受けるストレスや、社会に溶け込めない現実によって精神状態が悪化する事、特に自我が崩壊してしまわないように心が防衛反応を示して、故郷を美化するという反応が出てきたのだろうとよく考えていました。 私のように帰る国がある人はまだ良いですが、有色人種の移民としてイギリスに住んでる人達は大変なんだろうなと思います。黒人も中東の人も中国系の人たちもめちゃくちゃたくましいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 27, 2008 11:14:56 PM
コメント(0) | コメントを書く
[留学] カテゴリの最新記事
|
|