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カテゴリ:スポーツ。
*ロス・タイムは『和製英語』だそうである。
『大辞泉』では: 《loss of timeから》 1 空費した時間。むだにした時間。 2 サッカーやラグビーの試合で、負傷者の手当ての時間など、競技時間に勘定しない時間。主審の判断で、その時間の分だけ試合を延長する。インジャリータイム。 ・・となっている。 ロスと言う言葉を我々は日常的に、「そんなことはロスだ」などと、無駄に費やす(費やした)という意味で使ったりする。 ロス・タイムという言葉をマスコミも改める気はないらしいが、ロス・タイムでは文法的に間違っている。lose lost lostがlose=「失う」という動詞の語形変化だから、それを言うなら: lost time=「失われた時間」というべきなのだが、日本語はそういうことには頓着しない。「"t"は聞こえないからいいのサ♪」ということなのだろうか? 英語では"added time"が普通ということである。競技時間が競技以外に消費されたと主審が判断した分=つまり「失われた時間」の分だけ「補填され、付け足された時間」という意味である。 ============ *ドイツとの練習試合でも後半30分過ぎに立て続けに2点を入れられたがそれは充分修正可能という話だった。今また対オーストラリア戦本番にも終盤6分(+3分)の間に今度は3点も入れられてしまった。仮に90分間の全試合中に3点失ったとしても「ディフェンスは壊れている」と言われかねないのに、それがたったの9分間に起きてしまったわけである。 テレビでは「1点奪い返されてしまった段階で(まだ負けが決まったわけではないのに!)チーム・ジャパンは気持ちが切れてしまったのかも知れない」と解説していた。 確かに、日本人にはそういう気質=「オール・オア・ナッシング」とでも言うべき、言わば「一種思い上がった完璧主義」があるのかも知れないと、私は自身を省みて反省する。w 「ドーハの悲劇」という言葉もあるくらいで、なんか日本人て最後の詰めが甘いのではないだろうか? 宮里藍ちゃんも最終日に弱いし・・。(はあ? ってか、だいたいが我々には「最後まで勝負を捨てずに頑張る」人間のことを「往生際の悪い奴だ」(!)などと軽侮の眼差しで見つめたりする性向があったりするのではないか。 「全勝する」と豪語し「優勝」を期待するのもけっこうだが、スポーツに限らず、およそ勝負事には勝つ人もいれば負ける人もいるわけで、言ってみれば「敗者あっての勝者」なのである。 力尽くさずに挫けてはいけないが、力及ばずに敗れることは別に構わない(?)というか、いたしかたないことなのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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