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いや~!期待以上の大満足でした!!
3階おでんやさんに売っているおにぎりは、美味しい!!(そっちかよっ!!) それはさておき、いやはや、私にとって突っ込みどころマンサイの『毛抜き』、大満足でした! 父ちゃん(団十郎さんのことね)カッチョイ~!(><) つーか、弾正(役名ね)、持ってかえりた~~い!!(場所取るけど~~!) …そんな感じでした。 皆さん、観にいってくださいよ。 面白いですよ、『毛抜き』。(みやびのつぼなだけ?) 弾正て役は、男も女も大好きで、結構ダメダメな感じですが、(しかもどっちにもフラれるし)事件をバッサバッサと解決して、えっらいことカッコイイです! 最初に浅草歌舞伎で見たとき、 「…つまりは、シティーハンターみないなモンジャろ?」 と思ったもの。いや、あんなに表現は露骨じゃないですが。でも人死ぬし。(いや、殺し屋じゃないけど、弾正さんは) ただ、冴羽リョウとの違いは、依頼があって行くんじゃないところですが。 別件で使者に行って、行った先のお家騒動に首をとりあえず突っ込み、謎解きもし、2人ほど悪者を斬って問題解決です。 素敵ですよ~。弾正さん。だって地獄のえん魔様とマブダチですからね! 手紙とか書いちゃいますからね! (故あって閻魔様あてに手紙を書くところがあるんですけどね。) 想像していた通り、団十郎さんの弾正さんは、3階席からも分かりやすいビジュアル(でっかさとか、なんか体のバランスとか、目鼻立ちの大きさとかね)で、みやび出てきただけで大感激でした。 「おお!!!想像通り!!」 てな感じで。出てきた瞬間拍手喝さいですよ。やんややんや。 シドウ君のと比べるのがいいのかわからないんですが、私が知ってるのはこの二つだけなので何となく思い出しちゃうんですが。 あったり前ですが、団十郎さんの方が、物凄く舞台上にドッシリと存在してて面白い!ただ、好色そうな感じでは、私の印象でシドウ君の方がピッタリだったかもしれません。 けど、 「面目次第もございません!」 て台詞で客が沸き立ち拍手が起こるんですが、やっぱりこのお客あしらいの感じが、安心できるというか、楽しいというか。私好きだな~、『毛抜き』。 あ、この作品で弾正にセクハラされる人が2人居て、そのうちの一人の美しい美青年が、勘太郎ちゃんだったんですけど、なんか可憐でしたよ。 「あ~、ほわほわと周りに点描が飛んでいるよ……」 てな感じでした。だばだ~、だばだばだばだ~ばだだ~ば~♪ 可愛いよなぁ。勘太郎さんは、こういうステッキーな男役のほうが好きかも~。でも女形の声は好きなんだよな~。顔立ちは弟さんの方が女形向きな感じですよね? あと、悪役の人が、本当に嫌な奴で、最後に大変スッキリしたのも嬉しかったです。みやびは、勧善懲悪が好き!だから『野田版鼠小僧』は、面白いけど、物凄く後味が悪いです。 このお話に、何故か髪の毛が逆立ってしまうって言う病の姫様が出てくるんですが、その逆立った髪の毛を動かしてるのが黒子さん。 みやびは3階席だったので、その髪の毛が猛スピードで幕裏(?)に消えていくのを観て、 「あ!黒い尾っぽの生き物が後ろに逃げた!」 とか思ってひっそり笑ってみたり。 このお話は、小道具が一杯出てきて、歌舞伎の小道具班の人たちが大変そうです。 巨大な毛抜きと、巨大な小柄が出てくるんですけど、登場手前の場面あたりから、黒い布にかぶって準備されている様が私にとっては愉快愉快。 けど、最終的に、 「どう考えても、小野の家のバカ若殿が、いちばん悪いよな~」 という結論に行き着いてみたりしました。 だってさー、悪役の人は、 「よし!悪いことして、お家を乗っ取るぞ!」 と張り切って悪いことをやっているのだし、善い役の人は、 「そうはさせない!俺が殿・若殿を守る!そして御家の宝の管理も頑張る!」 と張り切って守っているわけで、みんな方向は違えど、とても一所懸命です。 そんな中、御家の宝を、女にやるなよ、若殿。(TT)しかも無いことが発覚してうろたえた挙句、切腹だと大騒ぎする始末。 …小野の家、大丈夫か?(あの若殿じゃぁ、無理だなぁ。) そして、どう考えても割が合わないのが、舞台上に登場することもなく、 「実は殺された」 という事実のみを告げられる、その宝を貰った女性なのでした。 次点が勅使の人ね。最初に家宝を貸すように命じてから、ずっとほっぽらかし。海老蔵さんだったのにね…… いやしかし、この話は沢山突っ込めるところがあって、非常に面白い。 「どんだけ強い磁石なんだよ!」 とか、 「ドンだけ前から潜んでたんだよ、忍者!」 とかね。 いやはや、大満足でございました。なんのこっちゃ分からなかったらすみません。 あと、口上があって、その後が、勘三郎さんがとっても可哀想な話(長いのでタイトルは『籠釣瓶~』までしか覚えてません)に突入。 やっぱり、筋書を読んで、 「あーーー可哀想だ~~~!観てられない~~!むしろ観るのやめよかな~!!」 ぐらい思っていただけに、観たらもう大号泣です。観てられない。(TT) 顔があばただらけだけど、心も優しい佐野さん。(なんか、田舎の方で絹の問屋さんかなんかやってるらしい) 佐野さんは、江戸に来て吉原見物に行って、ウッカリ超美人の傾城(花魁)の八つ橋を発見してしまうわけですよ! で、お金を作って、とても綺麗に遊ぶいいお客さんとして、八つ橋に通いつめて、八つ橋も感謝しながらまんざらでもない一時が過ぎ行くわけです。 田舎のお友達とかにも自慢してね。もう大喜びなわけですよ。 で、 「よっしゃ!身請けだ!」 と話も進み、田舎の友人も呼んで、さぁ自慢もしつつ遊ぶぞう!と思ったら、これがもう、思いっきり裏切られるんですよ!物凄く袖にされて、田舎の友人も佐野さんに酷い罵詈雑言を浴びせた上に別の座敷に移動して遊びに行ってしまうしさ。 みやび的に、そいつら全員呼び出して、今までどんだけ2人がアツアツだったかを説明してやりたい気持ちで一杯でしたよ! それだけ酷い愛想尽かしをした八つ橋の方にも事情はあって、前々から恋人でゾッコンほれ込んでる兄さん(名前は忘れたけど仁左衛門さんがやっていた)に、 「俺を取るか、客を取るか、今決めろ今日決めろ!」 と言われて仕方なしに。 この恋人をたきつけたのが、八つ橋の親代わりの金ばっかりせびるろくでなしの権八なんですけどね。 お金借りるのを断られた腹いせに、一騒ぎ起こそうっていうんでこんなことに。 でも、冷静に考えれば 「そんなに好きなら身請けしてやるよう頑張るなり、もうちょっと誠意を見せたらいいじゃん!」 と仁左衛門さんをみながら思ってみたり。八つ橋も、惚れてるからって彼に着物送ったりなんだり面倒見てるんですよね~。 ヒモっつーか、ホストっぽいよな。ちなみに、 「お前のキチョウを返しやがれ!」 みたいな台詞が出てきて、前に『タイガー&ドラゴン』でやってた『三枚キチョウ』のキチョウなんだなぁ、と思ってみたり。お互いの気持ちの確かめ合いのために持ってるものなんですかね。 権八も物凄くガメツイおっさんで、これも死ななきゃ治らないだろうな~というろくでなしっぷり。…きっと、昔の花魁って人たちは、こんなのが沢山後ろにくっついている人が多かったんだろうなあ。 仁左衛門さんは色男だから、きっと余計に佐野さんは頭に来たんでしょう。真面目だけどあばただらけの顔で、きっととても苦労をしているはず。 また、最初っから振ってくれればいいものを、身請けの話まで進んでから断られるってのも酷い。 そして、最終的に、悲しく恐ろしいことになっていくわけですけれども。 …でもこの物語、私の思うところの一番悪い権八が全然懲らしめられないのがとても納得行かないんですけど。ははは。 ま~、『レ・ミゼラブル』のテナルディエみたいに、 「それでもオイラは生き抜いていくのさ~」 てな感じの人間なのかもしれませんけどね。あ~納得行かない。(笑) しかし、八つ橋は玉三郎さんで、佐野さんは勘三郎さん。…なんかすご~く可愛らしい2人でしたよ。嗚呼なのに(TT)ムカツクったら権八!憎まれっ子世にはばかりすぎて、もう「憎まれっ子」て年でも無くなっちゃったよって感じ!(本当に腹が立ってます) ともあれ、オニギリも美味しかったし、4月用に包装紙が変わったチョコレートも買ったし、京鹿子娘道成寺の帽子入りのお菓子も買ったし(食べたし被ったし)、大変堪能いたしました。 だから、今日は残業バリバリだったし、うっかり『さらば勘九郎』を読破しちゃって睡眠4時間だったけど、楽しく一日を終えられました。 さ~、来月は、初の1階席だ!値段が4倍ぐらい跳ね上がるぜ! 5月はゴールデンウィークあるから給料きついのに思い切ったぜ、私!けど頑張るぜ、私! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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