2018年11月の記事一覧 | みやまえ江戸古文書を読む会

忍者の末裔古文書展　来月開催

忍者の末裔（江戸城に勤めた伊賀者たち）古文書展市民ギャラリーにて開催します！！　　　　　　　　　　　　　　　12/21（金）～12/26（水）但25日休みやまえ江戸古文書を読む会この展示は、伊賀者の由緒を持つ松下家文書について、史料をもとに今まで7年間にわたり学んできた松下家文書の概要を皆さんに紹介したいと思い企画しました。古文書（こもんじょ）なんて見たこともない方も、歴史に少しでも関心があれば楽しんでいただける展示にしたいと思っています。　忍者の末裔は、川崎市在住の松下さんです。高尾善希（たかお・よしき　博士（文学）　三重大学国際忍者研究センター准教授の指導の下、文書を読み進め現代文にしました。江戸城に勤めた伊賀者たち、彼らの人生の一端がこの文書の中から見えてきます！！ギャラリー展示の一例　　 1.松下家文書とは何か　（天下泰平の江戸時代。忍者の子孫の記録とは・・・） 2.５代目菊蔵さんの一生　（彼がこれらの文書をほとんど書き残しました）　 3.系図（江戸時代初め初代金左衛門から幕末の９代目金五郎まで） 4.伊勢物語奥書秘訣（公家二条家の秘伝の写しがなぜここにあるのか・・・） 5.業平・小町歌問答（稀有な歌問答がここにあります。和歌の面白さを実感！） 6.和算とは何か　松下家文書の和算の問題集（御家人が和算の問題集を残しました） 7.伊賀者とは何か（今クールジャパンとして人気の忍者ですが・・・・） 8.歳時考（羽子つく事世(せ)諺(げん)問答(もんどう)ニ少者(おさなきもの)の蚊(か)にくハれぬまじなひ也・・・） 9.遠藤家譜より　　結婚・再婚事情（男児を持つ女性の再婚は歓迎された？） 10.東禅寺事件と松下家（幕末攘夷に功績有、英ビクトリア女王のメダルゲット） 11.武家年中行事（江戸時代の時間のきまり。江戸時代の行事とは・・・・） 12.備忘録に記載された事項（富士登山への憧れ、富士塚の事、占い・麻疹除け、古典の知識、料理・菓子レシピ、本の貸し借り、寺社への参詣と納めものまで・・）　 13.高麗家と松下家（朝鮮人の捕虜家系高麗家へ忍者の末裔が嫁ぐ） 14.目が不自由な弟の伊勢参宮抜け参り（出奔して５カ月伊勢参宮より帰宅） 15.大奥の御広敷とは（将軍しか入れない大奥に男性役人が勤めていた！） 16年齢詐称と変更（家督相続は18歳から可能、10歳を18歳と詐称！）　　

第１１０回ワン・コイン古文書講座のご案内　高尾先生ブログ転載

（開講）第110回ワン・コイン古文書講座こんにちは。今回の講義は、わたし高尾が講師を務めます。わたしの職場は三重大学国際忍者研究センター（三重県伊賀市・三重県津市三重大学上浜キャンパス）です。そこでは忍者・忍術を研究しています。そのことに関連して、今回の講義のテーマは、忍術とは何か、ということについてです。わたしの研究テーマは、史実の忍者ですが（いっぽう、フィクションとしての忍者も重要な研究テーマです）、印を結んでドロンの忍術ではない、史実の忍術についてお話ししたいと思います。ふるってご参加ください。運営の都合上、多くのところは自己責任でお願いします。お出かけ直前に、このブログの内容をご確認下さい。変更点などがある可能性があるためです。次回は２月２日（土曜日）の予定です（１月は休会です）。第110回ワン・コイン古文書講座〇日時：12月１日（土曜日）14時～16時〇場所：宮前市民館（川崎市宮前区宮前平２-20-４宮前文化センター［最寄り駅は東急田園都市線宮前平駅］）宮前市民館のホーム・ページ　第４会議室〇料金：500円（一ヶ月会費）〇講師：高尾善希（たかお・よしき　博士（文学）　三重大学国際忍者研究センター准教授[三重大学人文学部・三重大学大学院人文社会科学研究科兼任]）〇題名：「史実の忍術」〇講師より一言：この講義では、史実の忍術についてご紹介します。最近、木津家文書から忍術伝授誓詞が発見されました（新聞各紙で紹介されています）。その古文書の解読を出発点にして、史料の中に記されている忍術をご紹介し、忍術の科学的・合理的側面について解説します。