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2002.08.30
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 スト決行日までのタイムリミットを切り、サッカーでいうロスタイムに入ってしまった。現地30日にいちばん最初に行われる試合前までに問題が解決しない場合はスト突入、即ち今シーズンが終了してしまう事にもなってしまう。29日(現地時間)での最終成績によって地区優勝チームとワイルドカードが決まるが、今後の成り行きによってはプレーオフやワールドシリーズも行われない可能性もある。昨年は同時多発テロの影響で1週間程中止になったが、今回は譲らない議論の影響があるだけに厄介な問題である。唯でさえ今年は球団削減問題(その対象球団が活躍しているというのは皮肉である)やオールスター戦での引き分けなどがあってバド・セリグMLBコミッショナーやMLB自体に対する風当たりが強いというのに、選手と球団との我儘の言い合いの様な今回の出来事が影響してスト決行となれば、来年以降のMLBの存続にも影響が出てきてしまう。アメリカは4大スポーツ(MLB・野球、NBA・バスケットボール、NFL・フットボール、NHL・ホッケー)があり年間を通してスポーツを楽しむ事ができる。況してそれぞれに人気が高いし、そろそろバスケットボールが開幕するから、仮にストが決行後数日ないし数週間後に解除されても、その時点では半分以上がバスケットボールに向いてしまう可能性もある。特に近年のバスケットボールは白熱する傾向が強く、余程の事がない限り視聴者(ファン)はMLBに振り向いてくれないだろう。

 それにしても解せないのはコミッショナーのバド・セリグの動きである。何でも本日(現地の29日)になってから今回の問題に参入したというのである。確かに球団と選手との問題だが、セリグはMLB全体を取り締まる役目である。もっと早くから出席して何らかの手筈をするべきではなかったのかと思うのである。それほどセリグの存在価値がなくなったのかとも思えるが、果たしてセリグはどういう結論を導き出せるのだろうか。もし拗れてしまったらセリグは晩節を大いに汚す事にもなる。第一、今年のオールスター戦にしてもセリグの地元ミルウォーキーで開催されたのにも拘わらず、選出されたスタープレーヤーが続々辞退する騒ぎになり、前評判がすっかり覆って味気無いものになってしまった。その上に引き分けという灰色決着になってしまったのだから、譬え選手側がそれを問題視しなかったとしても、セリグの存在価値は格段に下がったといえよう。日本の様にお偉いさんが天下り先として任務に就いているのではないのだろうが、もっと情熱と理解力のあるコミッショナーを採用しないと今後に大きな影響を及ぼすだろう。

 近年はヤンキースが毎年ワールドチャンピオンに輝いてきた。去年はダイヤモンドバックスに優勝を攫われたが、毎年の様に下馬評は高い。然し乍ら、ヤンキースが強いとはいえ誰も「優勝する」とは言っていない。優勝候補として挙げているだけに過ぎないのだ。162試合という長丁場のシーズン、地区優勝後のプレーオフによるリーグチャンピオン優勝、そしてワールドシリーズでの優勝である。最後の優勝をしなければ意味がない世界なのである。況してシーズン中には何があるか判らない。いくら戦力が整っているとはいえ全部が稼働しなければ他チームに足許を掬われる可能性もある。弱小球団といえどマイナーに優良株が多数存在していればダークホースに成りかねない。今年のツインズがまさにそれだろう。そういった楽しみがあるからこそMLBは楽しいのである。日本の様に巨人軍だけが強いからといって絶対優勝『する』とは言い切れないのである。優勝は『させる』ものではなく『する』ものなのだから。

 シアトル・マリナーズは昨年驚異的な数字で地区優勝をし、プレーオフをも制してリーグ・チャンピオンシップにまで勝ち残ったが、ヤンキースの前に2年連続して涙を飲んだ。確かにマリナーズは強かったが、総合力ではヤンキースの方が上だった。況して昨年はインディアンズ戦で大差リードを引っ繰り返され、抑えの切り札でもある佐々木投手の脆さを浮き彫りにしていただけに、私はマリナーズがワールドシリーズに出る事はないと思っていた。確かに佐々木投手は素晴らしい。然し彼には絶大なる信頼を置けない。相手をねじ伏せる雰囲気が感じられないからである。ヤンキースのリベラ投手の様に「どんな状況でも確実に抑えを成功させる」という意気込みが全身に現れていないのである。

 例えば、振り回すタイプが多い打撃陣には好投するだろうが、コツコツと当ててくるタイプの打撃をされると弱い面がある。フォークボールを武器にする佐々木投手だが、リベラ投手のカットファーストの様な驚異的な威力を持ち、尚且つ強気で攻められるボールがないだけに、その日の出来具合で状況が左右されてしまう。だから乱打戦を制し、相手をねじ伏せる事ができないのである。況してモーションも大きいし、腰に持病を抱える現実ではクイックを徹底する事も難しい。年々確実に威力が落ちているのも気になる。特に今年は佐々木投手が原因で5敗(29日現在)もしている。抑えが5敗もするというのは頂けない。2~3敗の中で収めておかなければ抑えの意味がなくなってしまう。

 昨年活躍したシーリー投手をエンゼルスに放出し、新戦力としてボールドウィン投手を獲得したが、紛いなりにもエース格として活躍してきた投手をあっさりと放出してしまったのが間違いだったと思う。アボット投手が昨年驚異的な勝ち星を残したが、どうみても出来過ぎなのである。あれだけ高めに浮く投げ方では三度も四度も通用する訳がない。現実にアボット投手は満足に勝ち星をあげられぬまま、マイナーに落ちてしまったのだから。ボールドウィン投手の場合は運が悪すぎた。彼が投げる時は必ずといって良いほど打線が奮わなかったのである。確かにピッチャーは0点に抑えてナンボの商売だが、点取りゲームなのだから点を取ってくれなければどれだけ好投しても意味がないのである。然し結果が全ての世界だけに恐らく彼はオフに出されると思う。

 同じくピッチャーで誤算だったのはガルシア投手だろう。私は昨年から気が付いていたのだが、彼は明らかに手抜き投法になってしまった。あの元巨人軍の江川投手がそれだった。まあ、あの人の場合は楽して儲ける術を知ってしまったのがそもそもの原因なのだが(笑)。ガルシア投手は昨年の活躍と勝ち星でエースとなったのだが、それで自分の力を過信し、更に相手を見下す様になってしまったのである。況して上体だけで投げていては高めに浮くばかりで、いざストライクをとりにいこうにも上体で投げているから棒球に近く簡単に打たれてしまうのである。本来であれば13勝(29日現在)でウロついている様な投手ではないのだから。ヴェテランのモイヤー投手も打線に恵まれない試合が多いが、それでも6敗しかしていない。若手のピニェイロ投手が株を上げてきただけに、もしかしたらオフに出されるかもしれない。

 打線でも今年は苦労させられた。新加入の選手はそこそこの活躍をしたが、昨年から加入したブーン選手とキャメロン選手に当たりがなかなか出なかった。この二人が活躍してくれないと、大きいもの(ホームラン)が余り期待できない打線だけに致命傷になってしまうからである。特に悪かったのはキャメロン選手で、彼の場合は気分屋の部分があるから、いくら好守備をみせたとしても首脳陣の評価は期待できないだろうと思う。私が思うにキャメロン選手も放出されるかもしれない。同じ好守備で有名なシリーロ選手も打撃が不振だったが、彼の場合は昨年までコロラドという高地でプレーしていただけに、多少は差っ引いてあげるべき点がある。況して彼の場合は努力しようという姿勢が感じられる。恐らく相当真面目なのだろう。シアトルという優勝を狙えるチームで三塁手を任されて強い意気込みで臨んだのだが、逆に強く意識し過ぎたのではないかと思う。来シーズンは多少力も抜けてくるだろうから活躍は期待できると思う。特に守備面では外せない選手だから残留するとは思う。

 あくまでも予想として書き記したが、なんといってもシアトルのGM(ゼネラル・マネージャー)はトロント・ブルージェイズを2年連続ワールドチャンピオンにした実績のある人物だけに、来年に向けて辣腕をふるう可能性がある。それだけに自分の考えを突飛だと思っていない。ここ数年の成績も「あと一歩」という中途半端なものになっているし、来年は絶対にワールドシリーズに出場できるくらいのチームにしなければ、辣腕GMであっても即クビになるからでもあるのだ。





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最終更新日  2002.08.30 22:10:56
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