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2004.09.17
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 ついにプロ野球がストを決めた。70年の歴史の中で初めての出来事である。このスト(労使)の中で問題視されているのは大阪近鉄とオリックスの合併凍結と来シーズンからの新規参入を認めるかどうかだった。合併した場合はパリーグが5球団になり年間を通して変則日程を強いられる。それを避けたいが為に新規参入を認めてほしいと願ったのだが、再来年からでないと実現できないという経営側の頑なな態度がストに踏み切らせてしまったのである。
 これまで選手側はオーナー側の一方的な言い分を聞いてきた。その光景は海外(主にアメリカだが)からは『奴隷』と見られた。その選手側が現在の様な立場まで確立したのは、ここ最近になってからである。もし15~20年前から現在の様な活動をしていたら、もっと違った展開になっていたかもしれない。下手に経営側(御上)にタテツカナイという日本人特有の性格が今日の状況を作りだしてしまった。もしバブル崩壊という転換期がなかったら、ますます経営側は傲慢になり、選手側は奴隷になっていたかもしれない。それだけにバブル崩壊は目を覚まさせる最高のキッカケだったかも。リスクが計り知れないという問題はあるが……。

 合併という形は随分前(佐々木信也氏が現役のプロ野球選手の頃だから相当前)に一度あったが、身売りに関しては最近の例(それでも20年くらい前だが)として挙げるとオリックスとダイエーである。阪急がオリックスに、南海がダイエーに身売りしたのだが、その時は今回の様なドタバタ劇はなかった。身売りを発表したのがオフシーズンだったし、経営者が変わるだけだからプロテクトの心配もなかった(南海の門田博満選手が大阪を離れたくないという理由でオリックスに移籍したが……)。
 阪急にしても南海にしても、本心は決して身売りしたくはなかった筈である。そこにはダンチョウの思いがあっただろう。身売りをすれば、やがて球団の『目に見える歴史』が消え去る運命になる。現実に南海の難波・大阪球場は住宅展示場を経て解体され、阪急の本拠地・西ノ宮球場もまた寂しい晩年を経て解体されてしまった。今回の合併により大阪近鉄の旧本拠地・藤井寺球場が解体される事になり、日生や(状況次第では)ヤフーBBにしても解体されてしまう可能性がある。球場建設当時の高い意識での青写真が半世紀も経たない時間で壊されるのは怠慢であり犯罪にも等しい。

 過去(バブル崩壊後)に同様の手口で数々のスポーツ文化と歴史が葬られた(政治家が救済の旨をウタッタが掛け声だけに終わった)。その背後では沢山の人々が涙を流した。阪急、南海でも流され、そして大阪近鉄、オリックスでも沢山の涙が流される。この涙が語る意味を真摯に受け止めなければ、日本という国のスポーツ文化が確実に荒廃するし、その日本を捨て、異国の地の代表として活躍する選手ばかりの状態になるだろう。それは或る意味で『国辱』に等しい。





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最終更新日  2004.09.21 23:50:53
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