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2011.02.17
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真っ暗な箱の蓋が開くと外は寒い冬。
「うわ~冷たい。」
すると中からこんな声がした。
「君は何者かね。」
「儂かね、儂は決まって居るじゃろう。
こんなに緑で活き活きしとる、樅の木じゃよ。」
「ふ~ん。で、俺は。」
「何だい君は自分の事を知らないのかね。」
回りには金銀の星や、
動物のオーナメント、
サンタ人形。
坊やの玩具が一杯。
「君の名は蝋燭だよ。」
「ふ~ん。で何をしたら良いの。」
周りのもの達に。
「何にも知らないらしい。」
「はっはっはっはっは」
樅の木はとても可笑しそうに笑った。
「何もしなくて良いのさ。」
「ふ~ん。」
兵隊人形が云った。
「後で分かるよ。」
赤いクルミ割り人形が悲しそうに云いました。
「貴方はイヴの今夜、火を灯されるのよ。」
蛙の人形が云いました。
「すると、二時間位で燃え尽きるのさ。」
すると蝋燭は真っ白い顔をして、
透明な涙をすーっと一筋流しました。
「さっき箱から出たばかりなのに二時間位で燃え尽きるのだよ。」
むく犬の縫いぐるみが云いました。
すると蝋燭は益々青白い顔をして又、
すーっと涙を流しました。
其の時ばたんとドアが開き、
男の子と女の子が入って来ました。
「わ~い。クリスマスだ、イヴだ。」
楽しそうな音楽が流れます。
お母さんが、おいしそうな料理を並べます。
でも独り蝋燭だけは泣いています。
「では火を灯してちょうだい。」
蝋燭はお父さんの手で火が付けられ、
高い高い樅の木のてっぺんに灯されました。
「メリークリスマス。」
さっきまで泣いて居た蝋燭は部屋中を照らして、
輝いています。歌が流れ、
祈りの言葉があり、
一番大切な日が終わろうとしています。
外では、ごうと風が鳴り、
時々粉雪が舞い上がります。







Last updated  2011.02.17 22:16:12
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