未知之国・夢紀行３

今朝はゆったり、まったり。釣りの番組を見て、朝風呂に入って、朝ご飯食べて、コーヒーを沸かして飲んで、デザートはカミサン手作りのリンゴのコンポート。某国営放送の小さな旅を見ているところです。今朝も穏やかな時間の中に身を置いています。早朝、キジの鳴く声が遠く翳む（かすむ）空気の中に、少しづつ近づいてくるように、徐々に大きくなっていたかに思えた。

今朝は風の音が聞こえる。春雷（しゅんらい）の後には春一番が吹き荒れる。と言っても関東ほど顕著ではない。春一番とは、春最初に吹き込む南風の事である。二番目はこうは呼ばない。だから一番なのだ。低気圧が通り過ぎる際の前線が引き起こす、気圧変化程度の物である。

皆さんもご存知の通り、風は低気圧と高気圧の気圧が違う物同士が接するところで多く発生する。また、話が反れてしまっている。

ゆったりまったりしていた話しの続きである。ん？否嘉門さんが登米市に長期の電気工事に行っている。仙台市と三陸海岸の間にある街だそうである。道路が凸凹で波打っている。家々は天井が落ち、まさに震災を目の当たりにしている。悲惨と呼べるような状態ではない。手の施しようのない、何処から手を付ければいいのかすら分からない状況なのだそうだ。まさに今、震災後のただ中に居る。午前中だけで三回もの揺れがあり、その都度、工事の手を休めて逃げ出さねばならない。何時なんどき、復旧中の建物が瓦解するか分からないからだとメールが来ていた。

今、自分は些細な事で思い悩んでいる事が申し訳なく思えた。日々平穏な暮らしをしているからだ。工事業者であれ、復興の一助を担っている人間が身近に居るのだ。また反れた。

今日は交通安全母の会の役員会、会議場に出向いて説明をしなければならない。ボランティアの協力要請である。後は何も無い。ゆっくりしたいがカミサンが夏タイヤの交換のためディーラーに車を運ばねばならないと言っている。私は当然、徒歩の旅をしなくてはならない。

写真は本丸下乗橋とお隅櫓跡である。