夏の訪れと共に、夏まつりが始まり、あっという間に通り過ぎて行ってしまった。静かに平静さを取り戻した弘前には、もう虫の音が聞こえ始めた。夏の暑さをそろそろ恋しがる。日に日に涼しさを増す時間帯が増えてくるのが、丁度今頃である。朝夕の網戸は、涼しくて開け放ってはいられなくなるのだ。
![IMGP5361.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/30/0001226730/84/img0abe9f2dzikfzj.jpeg)
夏の暑さに乾いた土壌も一雨毎に活気を取り戻している。勿論、雑草も大喜びするのだ。これから一直線に出来秋に向かう季節になるのだ。そうなると、虫の音も一段と賑やかになる、騒然としていた祭の太鼓や笛の音が、静かな虫の音に取って替わるのだ。この季節も嫌いではない。全ての農作物が市場に並び、活況を呈す。人々が売る側も買う側も満面の笑顔で日々の生活を送る。
![IMGP5360.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/30/0001226730/83/img088f4e3czik5zj.jpeg)
しかし、秋の訪れは冬の到来をも予感させる。北国が静かに眠りにつくのだ。この予感だけは、私にとって非常な苦痛を伴う。娘は万感の思いで待ちわびている季節なのだが、寒いのだけは、はっきり苦手である。
![IMGP5362.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/30/0001226730/85/imgd8323c5czik7zj.jpeg)
あっそうだ。まだ弘前城の四季を通じた写真を掲載した事がない。大体は1シーズンの中だけで写真が貼られるのが常だ。またデジブックでも始めようかな?と今、思いついたのである。
![IMGP5114.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/30/0001226730/81/img7f213415zikazj.jpeg)
今日の写真は、趣のある建物として以前貼った、弘前城公園西北端にある「紺屋町消防屯所」があまりの老朽化に、建て直しを余儀なくされている。外観を損なう事無く、土台上げなどしている風景である。桜並木の上に、頭を出しているのだが本来、頭は出ていない建物である。土台を底上げしたからこそ、できた風景なのだ。本来は存在しなかった風景である。少なくとも私が生まれてこの方、見た事の無い遠景である。ズームなので粗い画面はご容赦願いたい。
![IMGP5115.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/30/0001226730/82/imgcd59172azik6zj.jpeg)