佳人薄命
いまだ実感が湧かない気がする、山口小夜子の急死。以前、なんどか彼女に関することを書いていたっけ。空海千響山口小夜子の演じた六条御息所・詳報山口小夜子(3)山口小夜子(2)山口小夜子(1)6月にあるところで姿を見かけたのが最後となった。ニュースを聞いて思い出して、こちらのページを訪れてみた。http://mokohan.com/taidan.html非常に納得させられる言葉が並ぶ。◇◇◇もともと私はどちらかというとエッジの側にいて、ある瞬間、資本主義社会の中心にいる人々から興味を持たれて、接点が生まれただけなの。私自身、そもときはジレンマも感じていたと思います。 ◇ 西にも東にも囚われない自由さというか。その自前のスタンダードを持つ人たちをこうして集めて、俯瞰して眺めたときにぼんやり見えてくるもの、あぶり出されてくる何かが、私たちが探している美意識の形、日本の文化ではないかと思うんです。 ◇ ほんとうの自信や誇りを持つことの強さ、そうした人々のカッコよさを、この連載で少しでも感じていただきたかった。 そうして自分に与えられたものや、「こういうものが好き!」という感覚を大切にして、自信と誇りを回復していって欲しいと思います。 ◇ この連載が終わっても、蒙古反革命という私たちの旅も続きますね。ユーラシア大陸の東側、アジアの東の端の日本という国に生きる人々の根底にある美学の核のようなものを、これからもずっと見つめていきていたいと思います。 ◇◇◇改めて合掌。