|
カテゴリ:カテゴリ未分類
3ヶ月に一度、日本語教師養成講座の試験があるんです。本人結構頭は若いつもりでも、試験勉強とかし始めると、もう、脳細胞が確実に死滅していってるのを実感して、出るのはため息ばかり。
実技の試験は度胸でいけば、なんとかなるんだけど、問題は計180分に及ぶ、記述式のペーパーテスト。 覚えること、沢山ありすぎ! 「言語学概論」「社会言語学」「対象言語学」「日本語学概論」「日本語教育史」「日本語史」「日本語学史」 …な、なんなの、この区別のつかない科目名の羅列は…。 でも、とにもかくにも覚えなきゃならないってことで、つるつるの脳に、なんとか無理やり引っかき傷みたいに覚えることを少しずつつけていって、前回すべりまくったから、今回こそは! と意気込んだものの… いやあ、自分をほめてあげたいぐらい、頑張ったんですが… 一生懸命覚えたんですよ。ロシアのカムチャッカに漂流した、 大阪商人「伝兵衛」がピュートル大帝に謁見して、ペテルスブルグで初めて日本語教師になったとか、そのあと、薩摩の漂流民、ゴンザとソーザがあとを継いで、辞書の編纂にまで携わったとか。 こんなの覚えて、なんの意味があるの、とか思いながらも、当時のロシア人はみんな、薩摩弁で日本語覚えて、「ごわす」が日本語だと思っていたんだろうなあ…とか。 高校の日本史に絶対出ている! いや、そんなの絶対に習わなかった! の問答になった、宣教師「イルマン・ファン・フェルナンデス」だの「アレシャンドウロ・ヴァリニャーノ」だの。 結局、教師は日本史の教科書を持ち出してきた。 結構堂々と出ていた。 でも、私らの時代にはなかったと思うけどなあ…。 聞いたこともないのは私だけ? 日本史、結構できたはずなんだけど…) コレジオ、ノビシアド、セミナリオ…やっぱり聞いたことあるような…。 まあ、そんなのはいいけど、最大のすべりは、 「あなたが韓国語について知っていることを全て書きなさい」 いや、一度、初めての語学を習う生徒の気持ちになるための、体験として、韓国語、トルコ語、ペルシャ語の授業があったことはあったんだけど、まさかそんなのは出ないだろうと思って。 私、冬ソナも観てなかったし…。 私がその時習った韓国語で、覚えているものと言えば、 夫のことは「男便」 手紙のことは「便紙」 トイレットペーパーのことは「休紙」 まさか、…それだけ書くってのも。なんせ6行も空いてる記述式だし。 発音は結構覚えたんだけど(息を出さないで発音するとか)発音は書けないし…。 結局、苦肉の策で、「韓国人は残念のことをじゃんねんと言う、とか、おかあさんのことをおかさんと言う、とか、ばびぶべぼをぱぴぷぺぽと言うとか、 おのさんは、しのくぼにあるにおんのかっこうにいて、ちゅくえにしゅわて、じゃしよんてました(大野さんは新大久保にある日本の学校に行って、机に座って雑誌読んでました)」とか。 これって、決してバカにしているわけではありません。 (日本人がアメリカのレストランで、「I am pig」だの「I am fish」だの注文する方が、ずっとずっと恥ずかしい) だから、韓国人に日本語を教えるときは、そういう発音の違いに注意して教える、という意味なんですけど…。 やっぱり…すべりだろうなあ…。 なんだかこの1週間の努力がむなしく思えてきた一問でした。 ともかく…終わった。 試験、何歳になっても嫌です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|