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テーマ:レンタル映画(818)
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今日からレンタル開始の「レディージョーカー」 いち早くゲット! ご存知、高村薫氏の、合田刑事シリーズ、第三作目の映画化でありますが…、 いや、期待はしていなかったです、全然。いや、少しはしたかも…。 先日観た、宮部みゆき氏の「理由」の映画化が当たりだったもんで… ひょっとして、これも…と、ちょっとは…。 でも、「マークスの山」しかり、高村氏の小説を映画化しようとするところに、土台無理があります。 「照柿」のように、テレビドラマの連載ならまだしも、あの大長編をたった2時間に収めるなんて、無理、 というか、 中身が複雑、入り組んでいて、そこに心理的なものがはいって、社会問題が入って、思想がはいって、…思い入れが入って、趣味がはいって、 そんなぎゅうづめの小説を、単なるサスペンスに描こうとするから、無理がある。 無理です。絶対に無理! 観なきゃよかった…。 いや、視点を変えれば、観られなくもないけれども、あの映画、本も読んでいない人には、マークスと同じく、なにがなんやらさっぱり、で、どうなったの? って感じではないでしょうか。 被差別部落の問題も、ちょこっと触れただけで、あれは差し障りあるからなんでしょうが、それならやめておけばいいのに。 まあ、単なる企業誘拐事件として観るなら、なんとか見られるでしょうが、あれって、そういう小説じゃなかったはず。 第一、もう一人の主役(主役はいつも犯人と合田)合田刑事が、さっぱり目立たないし、さえないし、いなくてもいいんじゃない? ってのは、どういうこと? あれじゃ全くのでくの坊だよ。腹刺されるためにずっといただけ? って感じ。 第二の石原裕次郎のせいではないと思う。 若すぎる合田だとは思ったけど、過去合田をやった、中井貴一や三浦友和よりは、 立っている姿だけは原作に忠実だったかもしれません。 でも…ちがう。青すぎる。 加納検事が出てこないのは、まあ、予想通りだから、高村さんの趣味、外されて削り取られちゃったね…と、同情一杯、不満一杯ですが… だって、あのシリーズって、合田と加納の抑えられたラブストーリー、のはずなんだけど…。私はそうやって読んでいましたが。 それを映画にしろというのは無理としても、半田役の吉川晃司が結局、いちばんいいとこどり? 半田って…あんなにかっこいい悪役だったわけ? 第一、主役の渡哲也扮する、物井老人、全然貧乏人に見えない。暗くひっそりと社会の片隅で生きている、老人には全然見えない…。 配役はまあ、ぴったりイメージどおりに行くほうが無理だと思うけれども、できればこの小説は、またNHKかなんかで、連載でじっくりお金と時間をかけてやってほしかった…。 また「レディージョーカー」読み始めました。 4回目かな…。現代ものでこんなに繰り返し読んだものないんだけど…。 これは、読まずにいらりょうか。 映画でがっかりした人、原作は別物だと思って、読むべし。 映画の10倍楽しめます。 次は、いよいよ京極堂だ…。 これはまあ…、遊びも入るだろうから、何とか面白い映画に仕上げてほしい…って、もうできてるのかな…。 今まで原作よりも映画の方が素晴らしかったものって、 「風とともに去りぬ」と、「モーリス」くらいなもんですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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