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カテゴリ:私と家族
父は母には本音を話さない。
今日、父から電話がかかってきて、 昨日病院で心不全の症状があると言われたらしい。 いいレメディはないか?とかけてきた。 ここでおしまいになるのは悔しいのだという。 私は「医者は結局、数字をみて、ここが悪い、あそこが悪いって言う、悪いところを指摘するのがお医者さんの仕事だから、良いこと言うはずないんだよね。 だからそれを鵜呑みにして心配すると余計に身体に悪いと思うんだ。 どちらにしても、もう歳を取ってるのは事実なんだから、体が弱るのもしょうがないことだし、でもそれは自然なことで、それを心配することないんだよ。 でもいつか人は必ず死ぬんだよ。私もみんな」と言ってしまった。 言ってから涙がでた。 言うべきじゃなかったかもしれない。 それは禁句なのだろうか。 父は今すぐ、死ぬような状態ではない。結構元気だと思う。 でも、本人は自分の身体が心配で心配でしょうがない。 レメディもずいぶん飲んでるし、そんなすぐ死ぬ感じではないと思う。 死ぬのも生きているのも、結局はそんなに変わらないような気がしてならない。 それは妄想なのか、幻想なのか。 ただ、そう思えば、今生きていようが、あちらの世界にいようが、 いつもあるのは、目の前にあるのは、今のこの瞬間だけなはずなのだ。 あちらの世界にいても、今この瞬間があるだろう。 ならば、いつもその瞬間を楽しんでいくしかないじゃないか。 父をさとすつもりはない。 でも父は「そうか。そう悟っていくしかないんだな。。」とつぶやいた。 老いる。それは楽しいことか、苦しいことか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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