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カテゴリ:車・ITS
トヨタ自動車が高級ブランド「レクサス」の主力車種を生産している田原工場(愛知県田原市)の専用ラインを、内外の報道関係者に公開した。
ハイブリッド車を含む「LS」「GS」「IS」を、2直操業で1日670台もラインオフしている。小売価格ベースで試算すると1日当たり50億円前後を生み出す、超高付加価値ラインだ。 コンセプトは「『最先端の生産技術』と『匠の技』の融合」である。 最先端の生産技術とは、検査機器などへのデジタル技術導入や新鋭ロボットの活用を指す。匠の技は、経験に裏打ちされたベテランの高度な技能であり、機械にはできない組み立て工程での微調整など感性領域も含めた技である。 両者の融合は、こんな具合に行う。例えば塗装ロボットが操作するガン(塗料の吹きつけ口)の動きは、試験で認定された「レクサス技能師」や「同技能師補」の操作を再現している。 実際に匠が塗装する様子を動画撮影し、ガンの動きを3次元のデジタルデータに変換してロボットにティーチングするというものだ。ちなみに技能師と技能師補は、工場でわずか50人の精鋭である。 検査工程でも同様の「融合」が行われている。最終工程での車体のキズ検査では、デジタルカメラが1台当たり1200コマの撮影を行い、10秒程度で微細なキズの有無をチェックする。並行して匠も、デジカメでは発見できない不具合に眼を光らせるという共同作業が進められる。 ラインに従事する技能者は、すべて検定制度をパスした人たちだけ。新人の養成には、技能の基礎となる指先の器用さや美的感性などを鍛錬する「レクサス技能塾」が工場内に設置されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
July 10, 2007 06:39:23 AM
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