テーマ:モバイルよもやま(4414)
カテゴリ:車・ITS
国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)は2008年2月1日、2007年度のJNCAP(自動車アセスメント)の衝突試験を公開した。今回公開したのは新型「フィット」の試験のみ。ほかの車種を含めた試験の評価結果は、2008年4月にまとめて公表する。
公開したのは、毎年実施している「オフセット前面衝突」と「側面衝突」に加えて、試験的に実施したむち打ち被害を抑える「頸部保護性能試験」。国交省は、頸部保護性能試験について、2009年度以降にJNCAPに導入することを検討している。 オフセット前面衝突は、アルミニウム合金製のハニカム構造の箱に、64km/hでクルマを衝突させる。車両の運転席側とハニカム構造の箱が40%重なるように配置して、実際の正面衝突事故に近い状況を再現した。運転席と助手席のダミー(試験用の人形)が受ける衝撃を計測して評価する。実際の事故では、同じ質量で55km/hのクルマが相互にぶつかることを想定している。 側面衝突は、ハニカム構造体を搭載する台車を55km/hでクルマの側面にぶつけて、ダミーが受ける衝撃を測定して評価する。ぶつける台車の質量は950kgで軽自動車並みだ。台車の中心はセンターピラー付近で、センターピラーが多くの荷重を受け止める。 今回初公開となる頸部保護試験は、運転席を付けた台車を14km/hと21km/hの2条件で打ち出す試験。台車を打ち出した時のダミーへの衝撃を、後面衝突時の衝撃と見なしている。ぶつけられるクルマが、ミニバンの場合は14km/h、軽自動車の場合は21km/hと想定する。運転席のダミーの衝撃を測定して評価する。ダミーは「Bio RID II」を使用した。 頸部保護試験を検討するワーキンググループのリーダーで、トヨタ自動車車両技術本部主幹の縄田雄美氏は「まだ実験でデータを集めている段階で、試験方法も決まっていない。欧米のアセスメントの動向も見ながら日本に適した試験に仕上げたい」と述べた。 詳しい写真は下記http参照: お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
February 4, 2008 11:42:12 PM
コメント(0) | コメントを書く
[車・ITS] カテゴリの最新記事
|
|