テーマ:モバイルよもやま(4413)
カテゴリ:携帯電話・モバイル
スマートフォンの新機能として電子決済サービスなどに使う近距離無線通信の次世代規格「NFC(Near Field Communication)」が注目されている。米グーグルは2010年12月に発売した「Nexus(ネクサス)S」にNFCチップを搭載、米アップルも「iPhone」の次期モデルに採用すると噂されている。「おサイフケータイ」を長く推進してきたNTTドコモはどう対応するのか。スペイン・バルセロナで2月14~17日に開催された展示会「Mobile World Congress(MWC)2011」でその戦略の一端が明らかになった。
日本のおサイフケータイはソニーが開発した近距離無線通信規格「FeliCa(フェリカ)」をそろって採用しており、東日本旅客鉄道のIC乗車券サービス「Suica」やビットワレット(東京・品川)の電子マネー「Edy(エディ)」などが広く普及している。一方、たばこ自動販売機用成人識別ICカード「taspo(タスポ)」は「TypeA」、住民基本台帳カードは「TypeB」と呼ぶ規格を採用している。 このうちTypeAとTypeBは国際標準規格だが、フェリカは異なる。このままでは、フェリカ対応のおサイフケータイを海外に持っていっても使えず、今後NFC対応のスマートフォンが普及してもそのまま国内で使うことができなくなる。 この状況を打破するため、NTTドコモは数年前から準備を進めてきた。1つが2月9日に発表した韓国通信大手KTとの共同事業だ。 「まずは日本と韓国双方の電子マネーサービスを1つの端末で使えるようにしたい。この計画は5年前から検討していたが、日韓では端末のプラットフォームが異なり実現が困難だった。しかし今は(グーグルのスマートフォン用基本ソフトの)『Android(アンドロイド)』とグローバルメーカーのNFCチップがあり、共通端末を開発しやすくなった」(NTTドコモフロンティアサービス部おサイフケータイ事業推進NFC推進担当のモリキョシ氏) 韓国では現在、TypeA規格を採用した携帯電話端末による決済サービスが導入されている。個々のサービス用のアプリケーションは、契約者情報などを記録した「SIMカード」内に収容する仕組みだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
February 23, 2011 12:06:48 PM
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