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ユビキタスモバイルの夢

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April 20, 2012
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昨年末ごろからは、従来の先進的なユーザーに加えて、携帯電話からスマホに初めて乗り換えるユーザーに市場が拡大した。店頭では「安心感のある日本メーカー」を指名買いし、従来型携帯電話(フィーチャーフォン)に搭載されていた日本特有機能をスマホでも使い続けたいという消費者が増加。富士通やシャープといった日本メーカー製スマホがランキングの上位に名を連ねることも増えてきた。

 今後、ますます増える「フィーチャーフォンからの初めての乗り換え」ユーザーを獲得しようと、KDDIが白羽の矢を立てたのが、台湾メーカーのHTCだった。

 「強固なラインアップを構築するうえで、日本仕様に真剣に取り組んでくれるグローバルメーカーを望んでいた。真剣に日本仕様に合わせた商品作りができるHTCが候補に挙がった」(KDDIの尾崎高士プロダクト企画本部パーソナルプロダクト企画部長)

 話がまとまったのは1年ほど前。その時点で、グローバル仕様の端末を日本に持ってきただけでは売れないというのが、携帯電話会社とメーカーの共通認識だった。HTCもKDDI向けに「EVO」「EVO 3D」を投入していたが、一部のHTCファンには響くものの、ユーザー拡大に苦しむ。そしてついに日本特有機能への対応を決断した。

 「HTCは日本市場で5年以上も展開してきたが、商品を出しても市場では受け入れられなかった。知名度も低い。どう打開するかを模索するなかで、日本市場を熟知している携帯電話会社と共同開発で作っていくのが正しい道と悟った」(HTC NIPPONの村井良二社長)

 HTCはKDDIだけでなく、国内の携帯電話会社にスマホを投入してきたが、どれもグローバル版を日本の周波数帯に合わせた"焼き直し"にすぎなかった。今回の「HTC J」は日本特有機能に対応しただけでなく、かつてauデザインプロジェクトを手がけたKom&Co.Designの小牟田啓博代表がデザインを監修。完全な日本向けオリジナル製品とした。
出典:日経新聞






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最終更新日  April 20, 2012 03:34:59 PM
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