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まいじー日記

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2023.08.20
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カテゴリ:アメリカ日常生活
アメリカでは夏の終わりには黄色いジャケットを着て過ぎゆく季節を惜しむ習慣があります。黄色がドレスコードのパーティもあってイエロージャケットと呼ばれます。

・・嘘です。

イエロージャケットっていうのは、小型のスズメバチ。その名の通り黄色に黒の縞が入った体で、一見ミツバチ?と思わせる姿ではあるものの、スズメバチだけあって攻撃的で、晩夏が活動のピークらしい。肉食なので庭でバーベキューとかしてるとよく飛んできます。

で、そんなイエロージャケットに先日まんまと刺されちゃいました。さらに悪いことに、奴らうちの前庭に巣を作っていました・・。

というのも、うちの前庭には真ん中にピラカンサの茂みがあるんだけど、何年も手入れしてないので、枝がボーボーで、しかも中の方からどんどん枯れて、枯れた枝がもつれあって飛び出したり中が空洞になってたり、その上に雑草やら枯葉が堆積したりして、とにかくみっともない。

さすがに見苦しく、もはや剪定鋏でなんとかなるレベルですらないので、コードレスの小型チェーンソーを買って枯れた枝を切ったりして、なんとか見られるようにしようと奮闘しているところなのですが、とにかく枝がもつれあってぐちゃぐちゃで、こんなだと茂みの下から動物の死骸とか出てきても驚かないよなーと思いながら片付けてたんだけど(カタツムリの殻がものすごい数出てくる)、なんと動物じゃなくてイエロージャケットが巣を作っていたんですねーー。

知らなかったんだけど、スズメバチの中でもイエロージャケットは地面の穴の中に巣を作るんだそうです。で、縄張り意識が強いので、巣を攻撃されたと思ったら集団で向かってくるわけですよ。私は知らないうちに巣の近くに踏み込んでたみたいで、数匹が足に群がってきて、あっという間に足首近くを刺されました。

慌てて刺してきたハチを掴んで捨ててその場所を離れ(追いかけては来なかったのでとりあえずほっとした)、刺されたところを洗ってから様子見。一応私はアレルギーはないはずでも、万が一を心配したけど、刺されたところがすごく腫れて痛いだけで息が苦しくなったりはしなかったので、とりあえず安心した。というのもスズメバチ系でアナフィキラシー起こすのでアウトドアではエピペン持ち歩く人が身近にいるのでね(=相棒)。

刺されたところはとりあえず氷当てて冷やしたけど、歩いても横になって足を上げててもズキズキ痛いので、抗ヒスタミン剤とイブプロフェンを飲みました(ベネドリル2錠飲んだら副作用の眠気がすごかった)。

翌日からは痛みはひいたけど猛烈に痒くなり、抗ヒスタミン剤クリームと愛用の液体ムヒをひたすら塗り続けました。連日薬塗りたくってたら、皮膚がボロボロむけてきてびびったけど、掻きこわすよりマシだし。ちなみに1週間経ってもまだ腫れてて痒いです。刺されたところじゃなくてその周りの方が痒い。

うちの辺りではイエロージャケットは珍しくはないんだけど、気にして見てるとやっぱりいつもよりも家の周りで目につくような気がするのは巣が家の近くにあるからか。うちは相棒がアレルギーあるし、巣があるのが前庭の中でも歩道に近いところだし、危ないから対策したほうがいいかな?と思って、近所の荒物屋さんでスプレーとトラップを買ってきた。



まずはトラップを家の前の玄関からも裏庭の入り口からも離れたところに吊るしてみた。夕方に吊るして、次の日の朝にはもう10匹以上入ってたので、それなりに有効みたい。



スプレーの方も、一応目をつけたあたりに噴射してみたけど、茂みと枯れ枝が邪魔で巣の入り口が見えるわけじゃないのであんまり効果的じゃない気がする。枯れ枝を片付けるのに近づくとまた刺されそうだし、どうせイエロージャケットの巣は毎年お引越しするそうなので、一番数が多くて攻撃的な今の時期に無理して駆除するのはやめとこうかと思う。

荒物屋さんのおじさんに聞いたところでは、とりあえず一番数が多い今は数減らしのためにトラップを仕掛けて、あと冬眠を終えた新女王が新たな巣探しのために古い巣から出てくる春先にまたトラップ仕掛けるいいらしいです。半年後、覚えといてちゃんとやらないと!

今回、刺された後のケアや駆除を考えたことで、イエロージャケットのことをいろいろ調べました。ついでに他の「ハチ」系の虫についてもちょっと学習。

まず、同じ蜂系でも、「蜂(bee)」と「スズメバチ(wasp)」の2つに大きく分かれ、この2つはだいぶ扱いというか認識が違います。ざっくりいうと、beeは「かわいい、受粉を媒介するから大事にしなくちゃ」という益虫扱い。waspは「危険、駆除対象」という害虫的扱いです。

ビーにはhoneybee(ミツバチ)とbumblebee(マルハナバチ)がいます。黄色と黒の縞々で細身なのがミツバチ、縞々じゃなくてふわふわしてて丸っこいのがマルハナバチ。ミツバチは1回刺したら死んじゃうけどマルハナバチは何回も刺せます。ミツバチは冬用に巣に余分蜂蜜を溜め込むけど、マルハナバチは冬眠するので余分の蜂蜜は作りません。

honeybeeもbumblebeeも花の蜜や花粉、果物の汁を餌とし、受粉を媒介するのでとても大事にされてます。蜂の数が少なくなってるからこのままだと農業とかまずいという共通認識があるし、蜂の好きな植物を植えたbee gardenというガーデニングカテゴリーもあるくらい。

ただビーの中にもcarpenter beeという受粉媒介はするけど木に穴を開けて巣を作るので一概に益虫とも害虫とも言えないハチもいるらしい。なんか塀とか家の壁とかにも穴を開けるので「持ち家の敵」とも言われてるとか。

で、ワスプはワスプでいろんな種類がいる。うちの辺りに多いのはなんといってもyellowjacket。あとpaper wasp、mud dabber、digger wasp、tarantula hawksなんてのもいるらしい。攻撃力高くて危険度大のhornetもメジャーですが、うちのあたりにはそんなにはいないらしいのでちょっと安心。

何年か前に「アジアからキラーホーネッツ(日本でいうオオスズメバチ)がアメリカに上陸した!」って話題になってましたが、その後は見つかってないみたいですね。当初は通称Asian giant hornetと呼ばれていたけど、その後northern giant hornetに統一されたとか。ここにもPC(ポリティカルコレクトネス)の波か?

ワスプの主食はタンパク質(虫など)で受粉の仲介はしないので、beeのような「愛され」ではなく「嫌われ者」です。まあ他の害虫を食べてくれるのはありがたくもあるんだけど、外でご飯食べてたりバーベキューしたりしてるとニオイに釣られて寄ってくるのが鬱陶しいんだよね。払ったりするのを攻撃とみなされて刺されることもあるし。

特に夏は活動のピークなので数も多いし攻撃性も一段と高くなってるらしい。そういえば先日、うちの相棒も自転車レース中に自転車で走ってただけなのに顔にぶつかってきたイエロージャケットにまんまと刺されました。アレルギーあるので慌ててリタイヤして救護所に駆け込んで抗ヒスタミン剤注射&氷で刺されたところを冷やしたので、唇が腫れ上がるだけで済みましたが。

とりあえずうちのイエロージャケット対策はトラップをあと2〜3個増やして数を減らして刺される可能性を下げつつ、巣については近くに寄って刺激しないよう、前庭の手入れもその部分は手をつけず冬を待つ感じにしようかと思います。どうせ全体的に見苦しいので、他にも手入れ必要な部分は多々あるのでね。。





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最終更新日  2023.08.24 06:16:11
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