ユトリロ展
久しぶりの美術展。 夏は絵も見に行かずに過ぎていってしまって 。。。 日本橋高島屋 ユトリロ展 火曜の夕方、少し足を伸ばして行ってきましたが、 空いていて、ゆっくり見られました。 6時少し前に行ったら、6時から半額だというので しっかり待ってました ;; *** 母親ヴァラドンと少年時代のユトリロの写真から展覧会は始まる。 ニッカボッカーズで、はにかんだ表情がかわいい。 ヴァラドンの写真は2,3枚あったけれど、 写真からは魔性の女の匂いはしない。 私の嗅覚が弱いのかも。 サラ・ベルナールなどは、写真で見てもドキッとしてしまうのだけれど。 ユトリロが子供時代から、その愛を渇望したひと。 エリック・サティ、ロートレック、ルノワールなどを虜にした女。 魅力的な女だったからに違いないけれど、 彼女のあばずれな行動がユトリロを、 淋しさ悲しさのあまりの狂気へと追いやったのだとしたら、 母親として、人間として、許せない気がする。 でもそれが芸術の源だとしたら、 あまりにやるせないけれど “ 人生ワカラナイ ” 。。。。。 *** 絵は年代順に配列されていた。 “ 白の時代 ” を経て、色彩豊かな時代へ。 そして晩年へ。 やはり“ 白の時代 ” のものに吸い寄せられて、 最初の部屋へ引き戻される。 疲れもあって、ソファーで、 “ 白の時代 ” のものだけをゆっくり眺める。 最近は体力消耗しないように何事においても欲がないの ~ ほんとに見たいものが、ひとつでも見られれば それで充分 。。。 冷房に震えちゃったけれど。 *** 絵の具に、卵の殻や砂、漆喰、鳩の糞 など混ぜ合わせて作ったという パリのモンマルトルの漆喰の白のニュアンス 彼が生まれ育った街並 本当は晴れているのかもしれないのに いつも泣きそうに曇った空 無彩色と赤とのコントラスト その画面の中の赤は 近くで見ているときよりも遠くで見ていると とても際立って強い。 *** 「 美の巨人たち 」 のユトリロ特集はすっかり見逃しました ;; 「 日曜美術館 」 のユトリロ特集は、 猪苗代のペンションのほとんど白黒に近い電波状況で見てました^^ 浅田次郎さんがあたたかなコメントを寄せていらっしゃいました。 *** 行ったのは火曜日だったのですが、 水曜日から 「 大北海道展 」 だったのね ...ザンネン。 有楽町にあった、丸井今井でやってたアンテナショップ、 なくなっちゃって不便なんですもん 。。。 “ 丸井今井 ” っていうのは札幌の老舗のデパートなの ~ こちらのマルイとは違います。 なぜか札幌の人々は、このデパートのことだけ、 “ まるいさん ” って さん付けで呼ぶんです。 笑