2012/10/10(水)06:43
「遺言書キット」と「幽霊」所有地
さまざまな公式書類を書く為の
専用紙や様式集が売られているが、
コクヨS&Tから販売されている、
「遺言書キット」は、いい↓らしい。
watch.impress...20121009
遺言書を書いた方が良いとされるのは、
1)無用な騒動を避けられる
2)資産内容が明確になる
からである。
1は、ともかくとして...
2は、なかなかやっかいである。
なぜなら、
本人(被相続人)も知らない「財産」が、
あることも少なくないからである。
というのも、
土地の境界線を確定させる地籍調査の進捗率が、
国土交通省によると、全国平均で50%で、
10%未満の地域まであるのが実状なのである。
そして、
京都府・・・ 7%
三重県・・・ 8%
奈良県・・・11%
東京都・・・22%
青森県・・・92%
沖縄県・・・99%
と...地域差も、凄い!
売買や相続があれば、一般的には確定する。
しかし、
売買も相続もなければ、境界は放置される。
つまり、
「幽霊」が、年金を受給していたように、
「幽霊」が、土地を所有していることも、
多いと思われるのである。
その証拠は、藻緯羅家にもあった!
母の遺産の分配は、問題なく終了したのだが...
その後、しばらくして、
土地を買いたいという人が現れた!
当該土地の所有者が「幽霊」だったのである。
買いたい人は、その「幽霊」の子孫、
すなわち、現在の所有者を探しているのである。
見つけたと思ったら、亡くなってしまって、
また、所有者が増えるという事態も???
要するに、
理由は不明だが、登記が変更されていない!!!
これが、
日本の土地所有の事態なのである。
地上げ屋の存在意義なのかもしれない。
そして、外国人が買っても気づかない。
なぜなら、「登記」が怪しいから???