テーマ:占星術(820)
カテゴリ:占星術に関すること。
最近出会った、講座参加者の方たちとの会話の中で、気がついたことありますので、書いてみます。それは、このタイトルにもありますように、初級占星術の3つのステップについて、です。
【いちばんはじめ】占星術に興味を持たれた方が、良く口にされる言葉が「わたしは○○座だから」という表現です。これは、雑誌の一番後ろとかに載っている「太陽星座占い」を、さしている言葉です。 私は最近は、この言葉を耳にすると、とても新鮮さを感じます。それであえて「○○座の人」という言い方をしたりして、その新鮮さを味わってみたりしていたのですが、いかんいかん、それはやっぱり良くなかったと思い、この文章を書くことにした次第です。 この「わたしは○○座」というのは、占星術の中の出生の太陽が位置しているサイン(○○座)を、示している言葉になります。 【そのつぎ】ホロスコープチャートの出生図と出会うことにより、通常基本的な占星術では、太陽だけでは無くて、10天体を使うことに、気がつきます。そうなると、「太陽星座占い」の「あなたは○○座」ということが示してくれていることよりも、もっと細密な切り口で、自分自身を知ることができる可能性に、目覚めはじめます。 そうなるともう、「わたしは○○座」という表現を使うことはなくなって、「わたしのAは○○座なので」と、変化して行きます。このAのところには、10個の天体のうちのどれかが入ります。 出生図のチャートを読むことに、関心が集中する時期が少し続くと思います。この段階ではまだ、自分の10天体が入っているサイン(○○座)には。理解が深まって行きますが、天体が入っていないサインは、自分は関係がないのだと思いがちです。 【そしてそのあと】出生図に対する関心がひととおり終了し、プログレスやトランシットに意識が移ることによって、12サインすべてが、自分と関係を持っていることに気がつき始めます。 むしろ、自己を同一化しやすい「天体があるサイン」と、そうではない実感としては少し虚に感じる「天体がないサイン」との、でこぼこ感が、少しずつ埋まって行くプロセスがここで起きてきます。 【そして、十牛図との、追記】このさいごの「三番目のステップ」は、十牛図にたとえると、第八図の一円相のようにも、見えてきますね。欠けるところがなく、まんまるになって行くプロセスと、考えることもできるかと思います。 だけど十牛図のおもしろいところは、そのあとの第九図で、「だけど!」というふうに、究極の自己に到達するあたりです。「桃は桃であることに居直っただけだ。」と『意識の十の階梯』P.201には書かれています。 第八図のまんまるになるステップのあとでの「居直り」に、意味があるのだと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.02.20 14:05:53
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