MoMo太郎日記

2014/04/28(月)22:24

鹿児島二区補欠選挙の分析

島の生活(280)

 27日に投開票が行われた衆議院鹿児島二区補欠選挙の結果は、自民党新人の金子万寿夫氏(67)=公明党推薦=が6万6360票を獲得し、二位の無所属元職の打越明司氏(56)=民主党、日本維新の会、結いの党、生活の党推薦=4万6021票を破って初当選しました。  今回の選挙でMoMo太郎が関心を持っていた次の2点について結果を振り返りたいと思っています。 (1)奄美の人はカネをもらわないと投票に行かないのか。  鹿児島二区は、鹿児島市と南九州市の一部、指宿市の本土と奄美市や徳之島などの大島郡の奄美群島部が選挙区になっており、本土と奄美の投票率を前回平成24年の衆議院選の投票率と比較してみた。なおデータは、鹿児島県選挙管理委員会の発表のものを使っています。 本土 37.79%【52.66%】14.87%減少 奄美 61.93%【75.65%】13.72%減少 【   】は前回の投票率。    本土の方が減少率が大きいという結果になりました。つまり、本土の人もカネをもらわないと投票に行かないということかもしれませんね。 (2)徳州会票の行方  奄美市出身の金子万寿夫氏はかって中選挙区時代の奄美群島区で、「保徳戦争」と呼ばれる激しい選挙戦を徳田虎雄氏と争った、保岡興治議員の秘書から県議に転身した人である。ここで保岡議員と懇意の金子氏が立候補したことで、徳州会のシンパの人の中には、ここで金子氏が当選すれば辞職した徳田毅氏の復活の芽がなくなるのではなどの複雑な思いがあり、打越氏に投票するという人もいるようだった。  しかし、打越明司氏も複雑な立場で、もともと自民党県議だったのが、17年の衆院選で、金子氏の支援を受けて鹿児島2区から無所属で出馬して。同じく無所属だった毅氏に対決を挑み、徳洲会シンパの反感を買った過去がある。  ということで、同じく、本土と奄美の両氏の得票数を比較してみた。奄美は徳州会の地盤なので、奄美で打越氏がどの程度得票したかが評価のポイントです。 金子万寿夫 本土:2万5339票  奄美:4万1021票 打越明司  本土:3万5502票  奄美:1万519票 つまり、このように金子氏は奄美の票を手堅くとりまとめ、本土でも大負けしなかったことで当選できたということです。そして、徳州会支持者の票もやはり奄美の代表を是非とも国会への意識が強かったのだと思われます。 ここで徳之島3町の金子氏と打越氏の得票を調べてみました。     徳之島 金子氏:4100票 打越氏:895票   天城町 金子氏:3031票 打越氏:450票   伊仙町 金子氏:2635票 打越氏:1016票 と伊仙町での打越氏の得票が意外と多かったことがわかる。伊仙町は町長が徳州会徳之島病院の元院長でいわば徳州会の本丸ともいえるところなので、やはり金子氏への反感が強かったのか、それとも打越氏の親戚の方が伊仙町にいるのか、理由はわかりませんが、ちょっと面白い結果でした。 人気ブログランキングへ

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