チャダの教え。
ヨガを始めたきっかけは、体を柔らかくしたかったから。当時、楽しくてたまらなかったエアロビクスの動きも、柔軟性を高めることによってより美しくなるだろうと考えたからです。通っているジムの夜遅めの時間帯に、インド人が教えるヨガのクラスがありました。簡単なポーズは以前本で見て知っていたので、抵抗無く入れました。流派にはこだわらず、その時のメンバーの顔を見て、構成を考えるということで、時にはパワー系の激しい動きがメインだったり、暑い時期にはゆったりとした動きで組み立てたり、工夫してくれています。何度か通っていた、ある時のこと。「今日は座ります」といきなり。目を閉じて、それぞれが楽な座り方で、座ること40分…「最初は脚痛いけど、そのうち痛いの忘れる」と彼は言います。でも、私は股関節が痛かったです。そして、静かに座った後の彼のお話… 自分は何者なのか? 人間はそれに答えるために生きている。 肉体はいつか必ず朽ちる。 でも、それまでは生き続けなければならないし、 答えは出ないかもしれないけれど、 考え続けなければならない。それで、1日10分でもいいからと、静かに座ることをすすめられました。インド人の教えは、乾いた心に(笑)グッときてしまいました。そして、その回答を得るために、肉体を鍛えるーー修行?ーーという図式が見えて来ました。それがヨガの本質、なのかな。残念ながら、自分はベジタリアンにはなれないし、厳しい修行とも無縁です。でも、自分を見つめる、ありのままの自分と対峙する(勇気を持って)、ことの大切さはわかる気がします。社会のしくみも、人間関係も複雑だけど、裸になる、人としてシンプルになる、それができたら、と思いました。できなかったポーズができるようになるのも、うれしいことのひとつ。シンプルな喜びです。 サンプラザ中野氏もヨガ中。