カテゴリ:バレエ劇場鑑賞
「ライモンダ」(全幕)
【振付】マリウス・プティパ 【作曲】アレクサンドル・グラズノフ 【改訂振付・演出】牧 阿佐美 【指揮】オームズビー・ウィルキンス 【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団 【ライモンダ】ダリア・パヴレンコ(マリインスキー劇場バレエ) (7日) スヴェトラーナ・ザハロワ(ボリショイ劇場バレエ) (9日) 【ジャン・ド・ブリエンヌ】ダニラ(マリインスキー劇場バレエ) (7・9日) 【アブデラクマン】山本隆之(7日) 森田健太郎 (9日) ダニラ、ありがとう。。。(未完) *その後。ちと冷静に・・・* ライモンダといえば、この新国立で前に観たのと、 ボリショイとパリオペをDVDで見たのと、ガラでちょろちょろ観てるのと、 ってほどの知識しか無いので、演出が、衣装が、振り付けが、、 云々を語ることはできないけど、たぶん、にわか知識をいっぱい詰め込んで 行ってたとしても、周りはほとんど観れなかっただろうな~。 なにせ、1回目はダニラ6.5,パブレンコ3.4、その他0.1。 2回目は、ダニラ6、ザハロワ3、その他1くらいにしか、目が行かず。 早々に登場する2人。ジャン・ド・ブリエンヌはあっという間に遠征。 でも、私に強烈な思いを残して彼は去りました。 ライモンダが、アブデラクマンに落ちず、待ち続けたのに納得。 その、待ち続けたパブレンコ@ライモンダがとっても良かった~。 アレクサンドロワと同じような、健康的で美しい背中。(でも顔は圧倒的に こちらの方が姫・・) そう、姫なんだけど、人間くささがあり、オーロラ姫とかより大人で、 でも、おきゃんすぎるわけでもなく、アブデラクマンを露骨に拒絶しきれない 遠慮もあり、でもジャン・ド・ブリエンヌを待つ芯の強さはあり、 そんな、ちょっと人間臭い姫をうま~く表現してたと思う。 腰回りがあれれ?なところもあったけど、やっぱり一歩出す脚はワガノワだし、 腕も、ちと短い(頭が大きい)なりにワガノワだし、特に、夢の中は良かった~。 夢見るお姫様ってのは、あれよね。夢うつつな中でダニラに抱かれて、 私も夢のような気分でした。 1カ所だけずっこけて残念なミスもあったけど、さすがのダニラのサポート。 何事も無かったかのようにしっかり抱いて、最後はぴしっと決まり、 すてきでした。 そのダニラ@ジャン・ド・ブリエンヌ。 もちろん、最初から色眼鏡で見ていたからもあるけど、 私に強烈な印象を残して、彼は、遠征に旅立った。 そしてライモンダの夢に出てきた彼は、本当に美しい王子様・・・ ではなく、白い騎士、、、戦士、、、うん、白い騎士だった。 一歩出す手の指先が美しく、音もなく飛ぶ彼は、まさに、夢の中の騎士。 って、うっとり観てたけど、、、 ふと冷静に観ると、なんて舞台が狭いのでしょう!窮屈そうに飛ぶ ダニラが不憫でした。距離を計算しつつ飛んでも、つい端っこに音もなく着地。 ホワイトナイトでありつつ、ふと現実味を出すダニラがかわいくもあり。 そして、ちょろちょろまとわりつくアブデラクマン(いや、 新国立の方は悪くないんだろうけど、いかんせん、どう頑張ろうが小さいし、 どう鍛えようが、その腕の盛り上がりはルジマに遠く及ばないし・・・)の 前にさっそうと凱旋するダニラ=ブリエンヌ。 勝敗は一目瞭然でしょなんて思っちゃう2人の対決も無事終わり、 結ばれるライモンダとブリエンヌ。 ストーリーを書けば書くほど、陳腐なストーリーだけど、でもでも、 感動しちゃうのは、やはり、2人のすごさであり(プティパもすごいですが)。 こうやって思い返せば返すほど、この2人のライモンダをもう1回 見たくなるわけでした。にしてもほんと、ザハロワ分も観ることにして良かった。 もしこの機会が無かったら、舞台装置とコールドと、見ないで終わる所 でした・・・ そのザハロワはつづく。 *** 多少の余裕ができて、2回目の鑑賞。 ・・・うーむ。ザハロワはやはり、好きではないな~。 ギエムがよく言われてたことだけど、ザハロワも、ザハロワ過ぎるのよね。 世界最高のオデットと言われてるけど、オデットしかできないのでは? 高貴と言えば高貴だけど、高いところに居すぎるのよ。 四六時中気品高く動くように作られたアンドロイド。。。 ダニラが控えめなせい?周りが小さいせい?いや違う。 ドンキでもジゼルでもロミジュリでもファラオでも眠りでも、 いつもザハロワは同じ調子で、他の人たちの常に上に居るのよね。 表情もいっつも気高くて、ワンパターンだし。。 踊りはすごいから、技術見たさにまた見るだろうけど、 キャラ的には好きにはなれないな~と再認識。 しかーし、ダニラとザハロワが並ぶと、新国は土曜以上に 引き立て役にしか見えなかったな。やっとこさ新国に目が行ったけど、 女性陣はともかく、男性陣はどうしても、差がありすぎる・・・。 この前のテレビで都ちゃんが、体型のハンデを克服した話をしてて、 あれには納得し、感動したけども、現実はやはり厳しいね。 新国は、東京バレエと同じに気に入ってはいるんだけどね。でもね、 背と足の長さはどうにもならないとしても、ダイエットはできるよ。 アブデラクマン。 こうもりの時は、フェリとテューズリー以外もきちんと観れたのに、 ダニラが主役だと、こうも目が行き届かないのね。 相変わらず繊細なダニラ。ザハロワと並んでさらに謙虚でしたが、 やっぱり良かったわ。 繊細で謙虚で、でも踊りはダイナミックなダニラが好きです~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 11, 2006 12:51:58 PM
[バレエ劇場鑑賞] カテゴリの最新記事
|
|