著者は川上弘美さん。このかたの本はこの作品しか読んだことがありません。1年以上前にTVで偶然これを原作としたドラマ(WOWOW?)を見て、おもしろいな・・と思ったのがきっかけでアマゾンで原作を購入してみたもののその後本棚に入りっぱなしになっていたという一冊。ドラマでは主人公のツキコさんを私の好きなキョンキョン、センセイは柄本明さんが演じていました。
一気に読んでみて感想としては”そんな事あんのかな?”(私は非常にロマンティックとはほどとおい無粋なニンゲンなんです・・)という感じではありましたが、全編を通して食べ物を食べる時の描写がとても丁寧に書かれていて非常に魅力を感じました。なじみの居酒屋のカウンターで冬の寒いときに熱燗と食べる料理のことや、夏の生ビールのつまみに頼んだものの食べ方とか・・・それとツキコさんとセンセイが初めて島に行ったときの宿の夕飯で出たたこしゃぶ(?)、この描写もかなり興味深かったです。(絶食中だったから・・・?いえいえそれだけではないはず)
ちなみに、センセイの亡くなった奥さんのことでツキコさんは焼餅を焼いたりするのですが、TVドラマではその奥さんをなんと樹木希林さんが演じていて、山登りで毒キノコを食べて笑っちゃうところなどまさに”怪演”そのもの!樹木希林さんの山登り姿、かなり印象に残っています。某"お店プリント”のCMで見せてくれるコスプレかと思った・・・。
川上弘美さんの他の著書を読むとしたら何かお勧めありますか?
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