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保険の勧誘が続き、戸惑っている。
数年前までなら他人事のように思っていたのだが、定年退職を間近に控えると、今の給与が続くわけではないという現実と、老化への不安が押し寄せる。そして、いつか娘に迷惑をかけるのではないかという不安も。 子育て中は死んではいけないと必死だった。保険は葬式代、万が一のことを考えて死亡保障を厚くせざるを得なかった。 しかし、私は生き抜いて、ありがたいことに娘も社会人となった。 となると、今度は娘に迷惑をかけない老い方をしなくてはならない。 健康なのが一番お金がかからないのだ。 老後なんて知らん、好きにさせてと思っていたが両親の晩年を見ていると、老いるのは楽ではなさそうだ。簡単には死ねないのだ。 そんな心理状態だと、今までうるさいとしか思わなかった保険の勧誘が心に刺さるようになってきた。 いくらなら払い続けられるのだろうか。 と言うわけで私はネギをしょったカモなのである。 優しい言葉をかけて親切にしてくれるのは勧誘の人ばかり。 娘はファイナンシャルプランナーの資格試験に挑戦するというから少し話してみたが「保険のことはまったく知らない!」と冷たい。 思えば私はいつもカモだった。人を信じては騙されることが多かった。断るのはとても苦手。 それならば、人と距離を置くしかない。 しかし、例えば、猫だってある意味私をカモにしている。 私にすり寄り、出かけると悲鳴を上げて不安がるが、この子は私に頼らなければ生きていけないと知っているのだ。 カモだってなんだっていい。裏切ることなど出来るわけがない。 娘だって私を頼らなければ生きて来られないと本能的にわかっているから幼いうちは後追いしてきたのだ。一人で生きていけるように、そのためには教育と折れない心が必要だと私も必死だった。 男性に対しても私はカモだったんだろうなあ。 必死で働いてきた。 娘優先なのと、男性には懲りてしまったので、興味関心を持たずに生きてきた。まあ 、中年太りの酷かった私なので、男性にも見事興味を持たれず、双方都合が良かった。容姿が美しいというのも、ある意味カモになれる要因なのかも。 余談だが、最近ダイエットに少し成功しつつある。この私が痩せ始めた。しかし、残念ながら年老いてきたので、容姿はカモになるどころではない。 それはさておき、保険をどうすべきか悩み中なのだ。 払い続けられる無理のない保険を…と思う。 保険の話をしているとき、どの勧誘員さんも睡眠導入剤を服用していると聞くと態度を変えるので不思議に思っていた。そんなに体に悪いかな。軽い薬で内科で処方してもらえる程度だし、睡眠不足の方が体に悪いと思ってしまう。 こんな機会なのでよくよく聞いてみると心の病気のリスクがあるということはガン同様、保険員さんには怖いことらしい。 へえ、私は人から見たらかなり元気に見えると思うのだが、健康じゃないのか! 「よくここまで病気もなさらず、お元気でいらっしゃいました」と若い勧誘員さんに言われると、私ってそんなに年寄り?瀕死みたいだな。 つまり、自殺率が高いってことらしい。 私は自暴自棄なところはあるが、自殺願望なんてないつもりだけどね。私が死んだら猫が可哀想過ぎるし。 せっかく痩せてきたのでお洒落も少し楽しもうかなと思っていたんだけど… 鏡に写る自分が前より細くなってきたのは快感だったんだけど、若い人から見たら、年をとったカモなのである!あんまりネギを持ってないんだけどね。 老後とか病気の話はあんまりしたくないなあ。 そういっていられる時間も限られているらしい。 そんな不安に駈られるとまた寝られなくなるからダメダメ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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