|
カテゴリ:母ちゃんの日常
お彼岸にお墓参りできず…父のことをエッセイに書いてみた。 父からの贈り物 小学生時代、父が作文集を毎年買ってきた。 小学館の『小学校二年生の作文』から始まり、 なぜ、父が毎年買ってくるのかよくわからなかった。今、 しかも時代背景が違う。 水道が初めて通った、 こうなると写実的ではあっても物語のよう。 飼っている豚や馬の話も出てくる。 二十歳で引っ越しをするとき、 時は流れ、長かった昭和は終わり、平成、 令和となって私も還暦を過ぎた。 優しかった父も天国へ旅立ち、 だが、 だめもとで、ネットオークションで検索してみた。時々、 勘は当たり、当時の作文集三年生と四年生の古本を見つけ、 ああ、これだ。この話、この作文。覚えている。 毎日の生活が充実していたのだろう。 おばあちゃんの曲がった背中におじいちゃんがお灸をすえて、 楽しい話もある。山へ木を伐りに出かけている両親のもとへ、 東京で生まれ育ち、 生活のために可愛がっていた動物を売らなければならない切なさも でも、東京でなければ、そういった現実は 今でもたくさんあるわけだ。都会というのは便利ではあるが、 そんな私に、 欲も出てくる。 こども時代に父が買い与えてくれなければ、 今回は自分の働いたお金で買ったけれど、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[母ちゃんの日常] カテゴリの最新記事
そういう贈り物をされたお父様と、それを受け継ぐ
桃太郎さんがやはり親子なのですよね。 この年になって、あの時親の言っていたことが 「こういう事か」とふっと気付く時があります。 私は親よりもしっかりしなくては、とずっと 歯を食いしばって生きてきました。 それだって両親からのある意味贈り物なのかも しれません。 (March 25, 2024 12:36:56 PM)
沙絵子さんへ
父は家庭人としては本当にダメダメで、お金の使い方も半端なく、お陰で貧乏させられました。でもなんと言うか、憎めない人だったんです。私にはめちゃめちゃ甘かったけれど、それと生活は別って感じでした。気まぐれに色々本を買ってきてくれて、自分ではそんなに買えないから父の買ってくる本をむさぼるように読んでいました。受け継いだかどうかは…私は娘に作文集は買い与えませんでしたからねえ。しかし、小学生だったのに父が夏目漱石を買ってきたときは、そんなに読解力がなかったのでギブアップしたのですよ。今は全て懐かしいです。 (March 25, 2024 08:21:14 PM) |