桃太郎にフィラリアが寄生
桃太郎にフィラリアが寄生編集 | 削除我が家の桃太郎がコホンコホンと咳をしているので風気味なのかなと思い、隣の市の新治にある石島動物病院に連れていった。血液検査をして、その血液を顕微鏡で見せてもらったら小さなフィラリアがうじゃうじゃ血液の中を泳いでいた。レントゲン撮影もしたら心臓がやや肥大しはじめたようである。30センチ位の親のフィラリアが既に住み込んでいるとのことである。飼い始めてまもなく5年になるが、この頃の年辺りから一番症状が悪くなるというお話です。段階的な治療として、弱めの薬を投用することにした。フィラリアは体内で5年間生き続けるということなので、そのフィラリアが体内で死ぬと同時に愛犬も死ぬことになるので、なんとか5年間は生き長らえて欲しいと願望している。食事は塩分が少なく、運動も少なめにすることとなった。今朝から投用を始めることにした。参考文献フィラリア症の症状と治療 フィラリアが感染して起こるフィラリア症はそのほとんどが慢性経過をたどりますが、時には重篤になることが多い急性症もあります。急性症は大静脈症候群とよばれ、慢性経過の途中でフィラリアが移動するために、突然、赤ワインのような色の尿(血色素尿)と呼吸困難・虚脱などの循環不全を主とした激しい症状を示すものです。この場合、何もしないと数日の内に死にいたることが多いので、速やかにフィラリア成虫の摘出手術を受ける必要があります。 慢性症の場合、フィラリアが寄生していることと、分泌物や排泄物により起こる肺高血圧症が主たる原因となり、二次的にさまざまな症状を示す心臓病となります。心臓の機能が充分でなくなることで全身の臓器がうっ血状態になり、肝臓・腎臓・肺などの重要臓器が機能不全を引き起こすようになります。これらの病変は通常治療しても元のようには戻らない不可逆性のことが多く、最終的には死にいたることもあります。 ゼーゼーした咳をする、運動を嫌がる、痩せてきた、貧血気味になってきた、腹囲が大きくなってきた(腹水)、失神することがある、などは上記の病変が進行していることを示しているので、早期の対象療法が必要です。フィラリア成虫に対しては、外科手術による摘出と内科的に薬剤で駆除する方法があります。 ☆ フィラリアの感染経路とライフサイクル(生活環) フィラリア(犬糸状虫)に感染している犬の体内にはフィラリア成虫と、成虫が産出し、血流にのって体中のいたるところに存在している、子虫(ミクロフィラリア)がいます。▼そのミクロフィラリアは蚊が吸血したときに蚊の体内に入り、約2週間後感染能力のある感染幼虫にまで発育します。▼感染幼虫を持った蚊がほかの犬を吸血するとき、幼虫が皮膚から侵入して感染します。▼犬の体に入った幼虫は2~3ヶ月かけて皮下、筋肉内で成長し、2センチ程度の体長になります。▼その後、血管に侵入して心臓や肺動脈に寄生し、なおも発育を続けて3~4ヶ月後、成虫となり子虫を産出し始めます。▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼心臓・肺動脈内のフィラリアの状態(模型)</b>★犬フィラリア症予防には? ■POINT 1犬フィラリア症が怖いのはなぜか? POINT 2毎日の様子。ひとつでも思い当たったら犬フィラリア症に要注意 フィラリアは寄生虫の名前です。英語ではバートワーム。心臓糸状虫(犬糸状虫)を意味します。この虫が蚊の媒介によって心臓に住みつき、様々な障害をおこします。これが犬フィラリア症です。長いものでは28cmもあり、長期間心臓に規制して血液の循環を悪くし、肝臓・腎臓・肺など多くの臓器に異常をきったします。得に小型犬では少数寄生でも重い障害を起こす怖い病気です。犬たちの死因のトップが犬フィラリア症です。 心臓をはじめ多くの内臓が障害をきたすので犬フィラリア症の症状はさまざまですが、比較的飼い主が気がつきやすいものには、下記のようなものがあります。 ●食欲がなくなる ●散歩に行きたがらない ●ゼーゼーした咳きをする ●体重が減少する ●運動後に失神して倒れるこのほかに ●呼吸が速くなる ●口・眼などの粘膜に赤味がない(貧血) ●腹囲が大きくなってきた(腹水) ●尿が赤ブドウ酒様に赤味を帯びる(血色素尿)という症状もみられます。 POINT3 蚊はこのように潜入し感染を広げる 犬フィラリア症は犬から犬に直接感染するのではありません。犬フィラリア症にかかっている犬の血液を吸った蚊に刺されることから伝染していきます。室内に飼われている犬でも朝夕の散歩で蚊に刺されれば、フィラリアが感染し、成虫が心臓に住みつきます。フィラリアの発育環感染犬を吸血フィラリアにかかっている犬の血液中には、0.3mmくらいの子虫(ミクロフィラリア)がいて、蚊が血液を吸うとき、蚊の体内に入ります。↓成虫約3ケ月たつと成虫となり、子虫を生み出します。↓心臓に移動成長を続けながら、心臓や肺動脈にたどりつきます。↓吸血感染幼虫をもった蚊が吸血する時、幼虫が皮膚に侵入し、感染します。約3ケ月間、皮下や筋肉内で成長を続けます。POINT4フィラリアが寄生していないか、血液検査を受けましょう。 POINT5 予防法は? フィラリアは蚊が媒介するので、夏を越すたびに感染率が高くなります。フィラリア予防を開始前する前に、血液を調べて、寄生しているかどうかをチェックすることが大切です。寄生の確認は、血液の子虫検査と免疫診断によって行われます。また症状、胸部X線検査等も診断に重要です。 残念ながらフィラリアの感染を予防できるワクチンはありません。愛犬を守るベストの対策は予防薬を与えることです。この予防法は、蚊から感染した幼虫を心臓にたどりつくまでに完全に殺してしまうのです。このため1ケ月に1回の投薬で確実に予防できる安全な方法です。 POINT6予防期間はいつから いつまで? 予防薬の投与は、1ヶ月に1回、内服薬で出来ます。蚊が出てきてた1ヶ月後から投薬を始め、蚊がいなくなった1ヶ月後までの期間を予防します。 予防のプログラムは動物病院にご相談ください。犬フィラリア症予防普及会 日本小動物獣医師会