*モナミ* SMAP・映画・本

2012/04/19(木)18:07

『味と映画の歳時記』 著:池波正太郎

本(969)

『味と映画の歳時記』 著:池波正太郎 正月には、幼い頃の御供えの橙のしぼり汁に、 たっぷりと砂糖を加えた味を思い出し。 8月には、もぎたてのトマトと氷水のおいしさをたたえる。 5月には、ジャン・ルノワール監督〔ピクニック〕の野草の香りを想い、 11月には〔第3の男〕の落葉のラスト・シーンを語る。 半生を彩り育んだ“味と映画”の思い出にのせながら、 現代に忘れられた四季折々の風趣と楽しみを存分に綴る。 その月によって思い起こされる味、そして映画。 子供の頃の思い出の味、大人になってから味わった高級食材。 今はいつの季節でも何でも口に入るけれど、その季節に摂れた、 その季節ならではのものを食べる。 それこそが一番の贅沢。 その季節の食べ物を待ち望むことによって、季節の変わり目を感じ、 新しい季節を待ちわびる。 なんて豊かな時代。 そして食べ物だけではなく、映画にも季節を感じる映画があり。 映画の中のワンシーンから、その季節の匂いや色彩が感じられる。 それが白黒映画であっても、季節の色が感じられるのは、 なぜだろう。 小学校を卒業してすぐ株の仲買人として働き、 粋な大人たちに混じって働いていた著者ならではの、 季節や味覚の楽しみ方。 大人になってからしか経験できないこと、ということの線引きと、 子供だからダメ!と、頭から否定されることのなかった時代。 今の子供ではとても経験できないような子供時代を送れた時代が、 とても羨ましい。 ランキング 励みになります♪ 【参考】 ◆池波正太郎の著書は→  読了書棚  

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