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カテゴリ:読書いろいろ
![]() この本、奥付を見ると去年の12月の発行ですが、私が手に入れたのは今年の1月でした。 ずっと積読で放ってあったのですが。 昨日、講談社からのメルマガのアンケートでふと思い出しまして。 今日の午後、一気読みしましたよ! 350ページ近い厚みですが、一気にぐいぐい読めました。 北関東連続幼女誘拐事件、かの「足利事件」も入ります。 著者は、これらの事件のあらゆるデータを漁って、矛盾点を突き崩していくわけですが。 とくにDNA鑑定のくだりは圧巻でしたね。 素人の私ですら、DNAが一致しないということがどういうことなのかわかりますから。 なのに、検察や所轄署などは、あがきまくってますし。 素直に認めることが、次の捜査へのつながりになると思うんですけど。 二つの県にまたがる、5件の事件。 警察は所轄の壁などありますが、報道記者にとっては壁などありません。 丹念に、過去の目撃者などをあたって、当時の記事と突き合わせて調べていく様は圧巻です。 足で稼ぐというのは、刑事だけじゃないんですね。 著者は丹念に、この5件の現場、被害者家族や目撃者などを訪問し質問し、そして多分犯人であろうと思われる人物を特定していきます。 もちろん、警察ではないので、この本では仮名で扱われていますが。 その情報はもちろん、警察関係者にも流されましたが、警察は一向に動いてはいないようです。 玄人(警察)が調べきれないことを、素人(事件記者)が調べたのが気にくわないのでしょうかね。 著者の履歴に、「桶川ストーカー殺人事件」の本を書いた人だとあったので、この緻密な調査の本に納得した次第です。 この「ストーカー殺人」の本が出たころ、いつも行く書店のノンフィクションの棚に、ポップが大きく出てましたっけ。 実行犯は自殺で終わってしまったこの事件、警察がさっさと機敏に動いていれさえすれば防げたはずと思ったのでした。 半面、警察を一から十まで信用するのは危ないかもと思った事件でもあったわけですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 17, 2014 09:28:17 PM
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