矢沢永吉 EIKICHI YAZAWA concert tour 2016「BUTCH!」日本武道館
矢沢永吉のライブに行った。この年ではじめて行ったんですよ武道館。買えると思っていなかったチケット、直前でチャンスあると知って迷ったけど、行けたことはほんとに幸運だった。青いギターの方がギタリストとして出てるとの情報が気になって北海道の初日からずっと気持ちは全国をまわってた。ラストは武道館5公演、しかも間に休演2日をはさむぜいたくなスケジュール。きっかけは青いギターの方が去年の東京ドーム公演にでていたことだけど、その映像やNHKのSongsスペシャルを見たりして「永ちゃん」がずっと気になってたんだ。「タオル買わないの笑」とダンナからのメール。期待にこたえて入場前になんとか買ったよめっちゃハデなタオル。ツアーロゴと全国各地のライブ会場が全部書いてあるやつ。このスケジュールで全国まわってきたんだな。バスタオルサイズの大きなタオルを握りしめ、転げ落ちそうな急な段差の座席につく。ひとりでのりこんだそこはやっぱり特別な場所だと感じた。開演前から座席ではやまない永ちゃんコールがずっと続き、ウェーブもまわってきて、もうそのテンションに圧倒されっぱなし。ステージを横からというより斜め後ろから見る席。ステージ上の足下の機材が見える。青いギターの方は大活躍でしたよ。上手側。青いギター、アコースティック、何種類か使いわけてた。曲が終わるとスタッフが手伝ってさっと次のギターに持ちかえる。服装はいつものライブスタイル。濃い青色のシャツ。ボタン開け多目。超細身のパンツ。足元はブーツかな。去年のドームのときと同じくサングラス。 周りの人に合わせて席を立ったり座ったりコールしたりした。タオルも周りを見て合わせてふってみた。みんな永ちゃんが歌ってるところでは絶対コールしない。バラードのときは全員静かに座って聞く。火がボワッと出たり、レーザーばーっとしたり、ミラーボール回ったり。ステージの演出は期待以上。でも。でも何より「演奏のクオリティ」「歌の力」「心を届けるMC」これらがすごいんだ。当たり前みたいだけど、何よりそれがすごいことに心奪われた。永ちゃんの情感あふれる歌に合う演奏をするバンドメンバー。はじめて聞く歌も胸の奥までグッと届く。BossのMC 。「65歳も過ぎて、染めたりしてないんですか。自毛でいいですね。とか言われるんだよ。・・・まあ多少染めたりはしてるけどさ(客席笑)」 昔はリーゼントで、と言う話もしてたけど、むしろ今のカッコよさがすごいわー!「若い時につくった曲。この年になってみて、歌詞がより沁みるんだ」「こんなメールもらうんだよ。「永ちゃん、オレ、車にヤザワのステッカー貼っててさ、車も軽なんだけどさ、上司に『いい年して、まだそんなことやってんのか』って言われちゃったんだよ」でもさ、いい年してもさ、貫きたいものがあるよね」 もうね、泣いたね。まわりも鼻すすってた。はじめてここに来た私のような人までドストライクで泣かせるってすごくない?!ファンならなおさらでしょう。 「長くやってきて、ここにはいろんな人が来てくれてる。何十年、ヤザワが23,4のころから、同じ年か、それよりちょっと若いときから、ずっとファンでいてくれた人(拍手)、なんかいろいろ事情があって、ヤザワから離れたけど、また来てくれるようになった人(拍手)、それまでヤザワのこと、知ってたけどなかなかここにくる機会がなくて、フェスとかでヤザワのライブを見て、武道館に行ってみよう、って思った人(拍手)、本当にいろんな人が来てくれている。ありがとう。」 「昔は、男ばっかり(の客席)で、ほんとにいろんなことがあって、だんだん女性も来てくれるようになって、今は半々、とはいかないけど、55対45ぐらいにはなったのかな(拍手)」 客席から賛同の拍手が起こる。長くやってきて、ここに集っている人たちが、ずっとついてきてくれたファンはもちろん、新たに興味を持ってここに来てくれた若い人、子育てなど終わって戻ってきた人たちがいるということに言及して、それぞれに語りかける。この場がいろんな人でつくられてることへの理解を促し、「ありがとう」と感謝を伝える。もう、ほんとに、ハート(←あえて言う)をわしづかみにされましたわ。こういうことって、ほんとに当たり前のことのようだけど「ちゃんと、永ちゃん自身の言葉で、みんなに向かって言ってくれる」ってことに意味があるんだなーと。一万人が静まり返って、MC の言葉の一言一句を聞きのがすまいと耳をあずけている。一流の歌い手であり、一流の語り手だと実感した。客席のひとりひとりに話しかける語り口、声にすっかり魅了された。そしてこれこそ、ライブで実感することなのだと心底思った。 コール&レスポンスで歌ってほしいところは、画面に歌詞が出た。歌詞みながら周りの人に合わせて歌った。初めてきた人も参加できるような配慮に感動。 メンバー紹介で「去年のマニアックナイトからファミリーに加わってくれました。ギター、米川英之!」と紹介されたときに、客席から「CCB !」と男性の声がかかり急にドキドキ。はじめて知る人もいるよねきっと。ひとりでドキマギして挙動不審な私(笑)。タオルを投げるあの曲。2階後方からは会場全体がひとつになる様子がよく見えた。カラフルなタオルが揺れ、キラキラのテープが放たれ、総員がコールする様はまさに祝祭の空間。武道館が一体となって波うつ、熱く愛に満ちあふれた色とりどりの海。客席も明るく照らし出され、私たち観客もいっしょにこの場をつくったと感じたあの光景はたぶん一生忘れない。最近車でよくかけてる。ドライブに合う。↓※試聴できますALL TIME BEST ALBUM(3CD) [ 矢沢永吉 ]青いギターのギタリスト米川英之。C-C-B 解散後、現在までのソロ活動の軌跡。「米川英之BEST」↓※試聴できます米川英之 BEST [ 米川英之 ]ユニバーサルミュージックジャパンより2016年12月21日発売http://www.universal-music.co.jp/ccb/products/upcy-7211/これもほしいー!↓矢沢永吉/ROCK IN DOME 【Blu-ray】