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カテゴリ:哲学
ゲームセンターの前に薬物乱用防止キャンペーンのポスターが貼ってあるのをみつけてしばし眺める。
「よく考えてみてください。一時のファッションにつられて手をだすのはやめませんか?」という、薬物の害そのものより「カッコ悪さ」を訴えるような内容のものだった。 野球選手の写真に「覚せい剤打つよりホームランを打とう」というコピー。そんな、誰相手に訴えてるんだいハニー?とツッコみたくなるようなかつてのモノに較べるとかなり訴求効果はあるとみた。「かっこよさ」に対して訴えるという作戦はいい。そこまで洗練された内容に逆に事態の深刻さも感じる。こういうのをちゃんと読むようなヤツなら薬物に手をださないのかもしれないが。 閑話休題。 「セサミ・ストリート」はほんとは勉強する時間がとれない貧困層を対象に制作された番組企画らしい。だが蓋をあけてみたら金持ちのいいコしか観ないという皮肉な結果になったとか。 ほんとに伝えなければいけないヒトには肝心の情報は伝わらない。それを言ってしまえばおしまいかもしれないが。つまりこのポスターの場合、少しでも「予備軍」を減らせればいいということなんだろう。 さらに訴求効果をたかめるには「経験者」で「かっこいい」ひとに薬物の害を説いてもらうことだ。説得力がある。いないだろうけど。 同じように人生相談は「成功した人間」ばかり答えるのはおかしい。「失敗した人間」こそ語るべきコトバがあるのではないだろうか。踏むべき轍は遠くても、踏んではいけない轍を避けるのは簡単だろう。 だからぼくはうたうんだよ せいいっぱいでかい声で(ブルーハーツ)(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年08月16日 23時32分31秒
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