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カテゴリ:おたく
アルバムのレアトラックスはだいたい退屈である。
よっぽどのマニアでないと買わない。買ったマニアですら置いておくだけだろう。以前ピーターガブリエルがボーナストラックに激怒して日本盤リリースを延期したことがあった。いったんココロを鬼にしてボツにして構成を練ったのにボツをふたたびほおりこまれたりするのってモノづくりする者にとってはやっぱり頭のくることだと思う。 といいながら本は違う。不思議。 本書はあちこちに載っていたエッセイを一冊にまとめたものである。なぜかいい意味で統一感がある。あれを語ってもこれを語ってもみうらじゅん。性欲と物欲といい意味でのバカっぽさ。青さ若さを笑い飛ばす距離感。脱力とパワー。 「自分に合った仕事を選べた幸運な者はいいが、それ以外の男は疲れるために生きている」「自分なんて探さなくて、自分を無くすよう努力すべき」ときどきぐさりとくるフレーズ。オトナが語る青春論か。 ちらばっているはずが見る方向が違うだけで同じことを語っているような気がする。それがタイトルなのだろう。 すべてを読んだあと、あとがきに泣ける。「なにをしてきたのだろう私も」(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月27日 13時33分27秒
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