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まんがよみ日記

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2005年10月01日
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カテゴリ:批評
 10年前山陰線に乗ったときのこと。

 乗ってきた高校生2人が話しはじめた。カバンからいってひとりは伏見工業、ひとりは同志社のラグビー部らしい。会話の中に「ヤマグチのヤローがさー」という台詞がでてきて興奮した。

 もしかして山口良治先生!?ビンゴだった。その場所は京都だったからあたりまえなんだけど。あの「スクールウォーズ」のモデルのあの先生についての身近な会話が聞こえてきたのは面白かった。また、高校ラグビーのトップレベルもグラウンドを離れればフツーの高校生というのに安心したのだ。内容は覚えていない。やたら殴りやがって、みたいなボヤキだったような気がする。

 その山口先生のチームコントロールの話をスポーツ雑誌で読んだ。生徒たちがふがいない試合をやると急に大泣きするらしい。その涙をみて浮き足だっていた生徒もあっという間に冷静沈着になるという。信頼関係がみえるいいエピソードだ。

 さてこの作品。見所はひとことでいって照英が顔をくしゃくしゃにして泣くところである。といったら乱暴だけど。とにかく人と人との会話と感情をじっくりべったり撮ったいまどき珍しい日本映画だ。

 長く役者の芝居を撮るところが稚拙にもみえるが金言の台詞と感情のリアルさがいい。ちょっと(というよりかなり)古臭いというか泥臭いのだが、不覚にも(?)感動。事実への敬意と参加した役者たちの熱意とカラダを張った痛い想いが伝わってくる。

 古臭さがその後の彼らの生き様を描くとき活きてくるのだ。そう、これは実録モノなんである←っていまさらだけど。実はドラマと原作が違うのだが(ドラマは馬場信浩のノンフィクション、映画は山口先生自身の本)胸をうつのは事実の重みである。

 話の決め所でのハカ(オールブラックスが試合前にやるマオリの戦士の踊り)が泣ける。SAYAKAが可愛い。大八木淳史がチョイ役で出演。(♂)





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最終更新日  2005年10月02日 17時59分49秒



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