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カテゴリ:家庭
出生届をだすため出産休暇をつかう。かみさんの退院日。自分の住む街の市役所のホームページから必要な書類を検索。準備万端。
と思いきや、保険証がない。健康が災いする。国家予算をつかわない愛国者だ。ほめろオレを祖国よ。それよりは ないないない♪(@シブガキ隊)ただしくはNAI NAI NAIか?嗚呼歳がばれる。 あらゆる私の書類イレをひっくりかえしあさる。こういうときにでてこないことであるよ(感嘆表現)。よくアメリカ映画の捜索シーンで机やひきだしをひっくりかえしてぶちまけるのを観ながら「あんなんじゃ逆にみつかんねーよ」と思っていたのだが。自分のこととなるとべつである。なにやってんだ。 こうしているうちにも時間がすぎていく。まずはかみさんの退院のために家をでる。リーマンのみなさまごめんなさい。空いている電車が憎い。 病院に到着。面会バッジをもらって病室で待機。かみさんにいわれてカネを払いにいく。こんなにかかるのかよ。妊娠するってやっぱり大変。気軽にポコポコ産むわけにもいかないけれど、社会的強制力がなくなったいまこれじゃあ少子化も必然。どうにかせい猪口。 授乳時間のために母子不在。がらりと空いたベッドとまとめた荷物のまえでたたずむ。夢のようなという通俗的な表現になるが、もがき騒いだ時間がウソのようだ。バラシが終わった後の劇場に似ている。一仕事終えた自分たちと、これからもだれかを待つ空間と。SHOW MUST GO ON.もがき騒ぐのはほんとはこれからなんだけど。 授乳し終わったヒメがでてくる。お出かけ着を着せて写真撮影。呼び集められた看護師さんたちに見送られてエレベーターを降りる。若くても頼もしく洗練されたひとたち。どうもありがとう。 タクシーに乗り実家をめざす。運転手さんがいう。「このまえの小1の女の子、あれじゃあ親としてはきがきじゃないよねー」そうですねといいつつ、ハレの日なんだから明るい話題にしてくれ。と思うが明るい話題ってなんだろうねニッポン。 実家でいよいよベビーベッドのマットを敷き寝かせる。落ち着かせてうどんをいただく。 義母が名前は?というので発表。同時に自分の実家にも携帯で連絡。公式発表終了。昭和のかほりがする名前に決定。兄にも伝えると「小児科医の経験からいって珍しい名前だよ」という電話をもらう。フツウにつけると珍しくなる不思議。紗螺歩亜(シャラポワ)とか美詩獲(ミッシェル)とかつければよかったんだろうか←なぜデカ女ばっかりなんだ。 よく名前をお腹のなかにいる間に決めてよびかけるという話を聞く。われわれの場合は男か女か最後までわからなかったのでそれができなかった。名前をこれから呼んでなじませる予定。 先日同僚がぼやいていた。同じ課のヤツで名前もよばず業務指示をだしてくる輩がいると。それはコミュニケーションじゃねえだろう。基本は名前だ。名前はヒトである。 いったん家に戻り、なんとか保険証を発見。ワンカさんのチケットを手に入れたチャーリーのごとくひとり騒ぐ。って管理しろよオトナなんだからオレよ。 ひととおり書類を家で書いて役所へ。いろいろ直され、30分ほど待たされてようやく手続き終了。WELCOME TO JAPAN!なんかあっけない気もするが。もっと名前を筆でかくとか、でっかいハンコを捺すとか。非日常的ななにかがほしいところだ←演出してどうする。おむつ袋をもらって帰る。 夜はビーフシチューをそのまま実家でいただく。パラサイトダブル。じゃなかった、トリプルか。 命名した名前をかみさんが(達筆につき)紙に書いてかざる。筆で書くとつい「平成」と書いて両手で顔の横に持ってきたくなる不思議。ってオレだけか。(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月26日 15時47分48秒
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