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カテゴリ:哲学
みうらじゅん「PEACE」(角川文庫)を読む。
とことん無意味なエッセイ集だが、充実。きっと私はこのひとの姿勢が好きなんだ。世の中にはいろいろ書いてあっても読んだ後空虚な気分になる作品もあれば笑えるのに真面目に読んでしまう作品もある。これは当然後者。なにがあろうと「好きだ」といいつづけるロックの魂。PUREだぜ。 好きだといいつづけるのは難しい。「好きだ」とか「~したい」とか。そういう脊椎反射的なガキっぽい部分を持ちつづけられるのが才能だ。 最近はないが、たとえば義理人情でイベントのチケットを買えという話があったときにずばり聞いてみたい。「で、おもしろいのこれ?」こういうガキっぽいハダカな質問に裸で答えるやつから買ってやりたい。 「おもしろくないけどオレがおもしろいので観にきてください」 これくらいあつかましければロックだ。そんなガキっぽいやつから買いたい。別名アホともいうが。残念ながらであったことがない。であいてー。 きっとぬけぬけといえるやつだけがメジャーになっていくのだ。 ドラマ「のだめカンタービレ」は集団のモチベーションについて。苦い思いがよみがえる。集団で表現活動をするとどうしても個々人の目標・目的の違いがネックになる。最近は「まあいろいろあるよね考え方は」というエセ自由主義な捉え方をするのが一般的なんだろうけど。民主主義は創作の敵だ。 憤慨する峰はよかった。原作マンガよりも濃い演出は是だ。 いろんな事情はあるにせよその「場」にいる以上その「場」でベストをつくすべきだ。なぜなら「場」は今しかない。一度逃せば戻れない・・・というのは若いときはわからない。もとい、わからなかった。 これは表現に限らない?仕事だってそうだろう。たぶん時間の価値を知ったころにひとはトシをとっている。 そんなことを1時間かけて書いている。(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月28日 12時48分08秒
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