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カテゴリ:哲学
石垣りんの詩集を読みながら帰宅。
プロの詩人にいうのもなんだが、無駄がない。ただ削られているだけでなく、なんというか、ずばっとくる。無理がない。生活感がありながら、カビがはえてない。そこが好きだ。 なぜだか一般に言われる「生活感のある文章、あるいは表現」というのはかび臭さと売っているようなところがある。 文章に無理がない、というのは実は矛盾(奇跡?)だ。文章そのものが、なにかひっかかりがあって衝動をもって綴られるものだとすれば大いなるムダであり、どこか胸にひっかかりがあったからこそ存在する。 若者には力みがあり、年寄りにはあえて枯れようとする無理がある。おもねることもなく、年なりに、立場なりにつくられるコトバ。適正な重さ。適正な時間軸。 書きたいことがあるから書くわけだけれど、私もそのもやもやから言葉への切り替えの能力が少しでも「適正」になればと思う。 そう、衝動から伝達への最短距離をいきたい。(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月21日 00時59分29秒
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